四国八十八カ所霊場の第二番目の札所、日照山 極楽寺にお詣りしました。
四国徳島の、鳴門の極楽寺では、これから生まれる二人の孫と、二人の母親への、安産祈願です。 徳島県日帰りツアー(7)
さぬき市の津田港を折り返しにして、神戸に帰ることにします。国道を走っていると、何と、四国八十八カ所霊場の第二番目の札所、日照山 極楽寺に着きました。こちらは、安産・子授祈願に御利益があるといわれるお寺です。
第一番目の札所、霊山寺のあと、第二番目の札所にたどり着くとは、何とラッキーなことでしょう。しかも、安産の祈願所でもあります。
手水舎で手を洗い清めます。大事なお詣りなので、気持ちを込めて念入りに清めます。手水舎の柱には、龍のモチーフが沢山あしらわれています。
よく、寺社の手水舎で龍を見かけるのは、龍神が水に縁の深い神様だからです。龍神信仰は、中国を起源として日本にも伝来し、日本古来の蛇神信仰と融合したといわれています。
「南無子授招福大師」と書かれた幟と、その真ん中に仏像が立っていました。
このお寺には、弘法大師が妊婦を安産へと導いた伝説があるようで、子供を抱いた弘法さんの像が立っていました。
こちらは釈迦如来像、お釈迦様です。
この辺りにも仏像が立っているのは、ご本尊のある本堂が階段上にあるので、体が不自由で本堂まで上れない人にも仏像を、という優しい配慮からのようです。
本堂のメインの阿弥陀如来とは別で設置されている、阿弥陀如来像です。こちらの仏像は、触りながらお願い事をするとよいそうです。
いつもなら仏像に対して、眺めたり遠巻きにお祈りするものを、「今日はべたべた触ってもいいよ」と急に言われても、すぐには気持ちがついていきません。
弘法大師ゆかりの、長命杉です。
見事な杉です。樹肌が龍の鱗を思わせる、と言われています。
薬師堂です。
四国霊場会 特認大先達 田渕義雄さんの像です。四国八十八ヶ所霊場巡拝百回成満記念に建てられたようです。100回も納札に巡って来るのは、きっと相当大変な労力が要ります。
本堂までは、ここから階段を上がらなくてはいけません。
本堂に着きました。見上げると、木造のずいぶん古い社です。
第二番 日照山 極楽寺のご本尊は、阿弥陀如来です。
第一番目の札所は、仏教の開祖、ゴータマ・ブッダをお祀りしていましたが、第二番目になると、もうブッダから離れて、阿弥陀如来になっていました。
修行中の小僧さんの絵が、極楽寺の札を持っています。
本堂の中が見えます。若い男女が、剃髪した僧に、人生相談を持ちかけています。お詣りをしていると、話が自然に聞こえてきます。
中に入れてもらって、個別の相談を聞いてもらうからには、予約とか、特別祈願とか、別格のルールがあるようです。
松葉博雄と奥さんも、これから生まれる二人の孫のために、安産の祈願をしました。有料のお線香に火をつけて、大きなお線香立てに、お線香を立てて、両手を合わせてお願いしました。
ここにも、複数の仏像が建立されています。人造物ですが、不思議と自然に溶け込んでいます。
お寺は、どこに行っても沢山の神様、仏様、開祖様、さらにインドの神様、日本の神様と、ありとあらゆる信仰の対象が、乱立しています。参拝者には、それぞれの像の結びつきや、ストーリーとか、脈略が分かるようにして欲しく思います。
これでは、仏教の専門店から、信仰の総合店になったような印象を受けます。
四国に来て、地道を走っていると、お寺は沢山あります。その中で、八十八カ所にエントリーされると、バスが横付けされ、沢山の参拝者に来ていただけますが、真言宗以外の、八十八カ所にエントリーされていないお寺は、どの位参拝者が来ているのでしょうか?
もう一つ気が付くのは、瀬戸内側は降水量が少ないため、溜め池が多く、溜め池には、蓮根栽培のために、蓮の葉が茂っているということです。
徳島、香川の蓮根は、上等な蓮根は、味も良くて、色も白く、特産品になっています。全国的に見ると、蓮根の生産第一位は、茨城県で、四国鳴門市は、全国2位のようです。これから気温が下がり、冬に向かっていくと、青々とした蓮の葉も、次第に枯れて、溜め池も水面が現れてきます。
あちらこちらで沢山お詣りをしたので、これで、神戸に帰ります。
2013年9月5日(木)