食べてみました。松阪牛のすき焼きを、和田金で食べてみました。

食べてみました。松阪牛のすき焼きは、砂糖と醤油だけの味付けです。 家族で三重ツアー(3)

食べてみました。和田金で、炭火で焼いた網焼きと、普段より分厚いすき焼きを食べてみました。

和田金の創業は明治で、今年創業136年の老舗です。現在は五代目が専務さんをしているそうです。サービスの研修はどうでしょうか?社内では、サービスの社内検定があり、社内検定を合格しなければ、客席ですき焼きの給仕が出来ないそうです。

今日の仲居さんは、入社17年です。

「社員はどのくらいいるのですか?」ときいてみると、「30名です。」それが交代で出勤しているので、毎日30人いるわけではないそうです。

「たくさんの部屋に多くの仲居さんがいると、和田金の味付けは、人によって味が変わる事はないのでしょうか?」それはないそうです。だからこそ、サービスの検定があるのです。味付け方法は、砂糖と醤油だけです。

「和田金は有名なお店なので、著名な方も来られるんですか?たとえば天皇陛下とか。」

「そうですね、昭和天皇の御代に、天皇陛下が直接お店に来られたのではないのですか? 松阪市役所にお届けしたことがあります。」とのことでした。

味付けをみていると、すき焼き用の鍋に脂をしいて、お肉を鍋にのせると、砂糖でお肉がかくれるほど、たくさんの砂糖をばらまくように乗せます。

その後、楕円を描くように、醤油を砂糖にかけ、後は強い炭火で炊きあげます。

味付けは実にシンプルです。家で作るすき焼きだと、醤油と砂糖だけでなく、みりん、お酒を使います。

野菜と一緒にすき焼きを炊かないのは、野菜からおつゆが出ると、味がシンプルでなくなるからだそうです。

松茸の出る頃は、松茸入りのすき焼きがあります。松茸が2枚入って、1600円高くなるそうです。

お肉だけで、すき焼きを作り、卵と一緒に頂きます。

お肉が上等なので、とても美味しいすき焼きです。

お客様が自分ですき焼きを作りたいという時はどうするのでしょうか? よっぽどのことがなければ、和田金のすき焼きの味付けは、仲居さんがすることになっています。

しゃぶしゃぶの場合は、お客様に任せるそうです。

お肉を頂いたら、野菜に変わります。使っているのは、タマネギ、豆腐、ネギ、しいたけです。和田金の職場は女性が多いので、女性ばかりの職場は難しいそうです。

特に料理作法や、お客様との言葉遣いなどは、先輩社員が後輩社員をよく見ているそうです。

新社会人のような、若い女性の採用を避けて、社会経験の長い、気遣いの出来る年長の女性を採用しています。この方が長く続くようです。

最後にデザートが出ます。デザートは厚切りのメロンです。これもよく熟れて美味しいメロンでした。

もちろん、ご飯も出ます。網焼きとすき焼きで、ご飯を一緒に頂くと、お腹がいっぱいになりました。部屋を出るとき、すき焼きの感想です。皆さん、松葉博雄のすき焼きの方が味付けがいいそうです。

それは、やはり子供の頃から食べ慣れた味だからです。砂糖と醤油だけでなく、調味料をたくさん使うからです。

一晩寝かせて、翌日食べる牛丼が美味しいからです。

わりと回転の速い食事です。和食に比べると、料理人の育成も、あまり育成期間が長くなく、調理人に困ることはないようです。

2時間たらずの食事で、和田金のすき焼きと網焼きは終了です。一階に下りて、松阪牛のしぐれそぼろ煮をお土産に買いました。

これから志摩観光ホテルに向かいます。途中よったコンビニ店では、お店の明かりの上で、ツバメの巣作りが始まっていました。もう初夏が近づいています。

今日の宿は志摩観光ホテルのベイスイートルームです。着いたのが8時過ぎだったので、外の景色は暗くて見えません。志摩観光ホテルの料理の売り物は、フランス料理です。このフランス料理が苦手なので、ホテルでの夕食を避け、和田金ですき焼きを食べたのです。

志摩観光ホテルには天然温泉がありません。まわりには明かりがなく、部屋でビールを飲んで、リッキー君の相手をして、いつの間にか今日一日が終わりです。

2013年4月3日(水)