一般的な行動なのか、個別的行動なのか、3歳の幼児の行動を分析して、特性をみています。

誰でもしそうな行動が一般的行動で、ちょっと変わってるなぁと思えるのが個別的行動です。行動の特性を見ています。U君のお遊び

沢山の幼児を見てきて、誰でもしそうな事もあれば、この子だけの特性のように思えることもあります。じっくり行動を分析し、特性を見出したいと思います。

U君の行動を観察してみると、一般的に3歳の子どもなら皆がするような事と、これとは別に、育ちや環境によって培われてきた、個人の特性のような行動があります。

U君の通っている保育園では、お昼寝の時間には、自分で選んだお人形を保育園に持ってきて、お人形と一緒にお昼寝する習慣があります。男の子も、女の子も、皆お気に入りのお人形を抱いてお昼寝です。

U君のお人形には、名前がついています。Koariちゃんです。

一般的な行動は、日本で育ってもドイツで育っても出てくる特性で、その一つにお医者さんごっこがあります。

お人形のKoariちゃんを患者さんに見立てて、聴診器をあてて、お医者さんになったつもりです。少し考える素振りをして、なんだか病名を考えているようです。

個人の特性としては、音楽に対する興味です。音楽でも、オーケストラの奏でる音楽や、弦楽器の奏でる音楽が好きなようです。

オーケストラの音楽が聞こえると、何か棒を見つけ、指揮棒に見立てて、両手を使ってリズムをとっています。

3歳の幼児にしては一般的でない、個人の特性だと思うのが、楽器店に入って行って、好きな楽器を一つ一つ立ち止まり、触ってみたり、音を出してみたりしようとする行動です。

イシバシ楽器の奥に入り、一つ一つの楽器がどれも気になるようです。弦楽器が好きなようで、U君はチェロを探しています。

イシバシ楽器店には、オーケストラで使われるようなチェロは見あたりませんでした。

松葉博雄に買って欲しいと言ったのは、一つはドラムセットです。3歳の幼児なら、ドラえもんや、アンパンマン、しまじろう、あたりが妥当なところですが、ドラムセット一式が欲しいとは驚きです。

幼児は皆アンパンマンが好きですが、U君の場合は音の出るアンパンマンが好きです。ドイツから神戸に一時帰国するのに備えて、用意したのはアンパンマンのキーボードです。

育ちによって違う事が分かるのが、指で数字を数える方法です。日本式だと、手を使って指で数を表すとき、

1は人差し指、
2はチョキの人差し指と中指、
3は1と2に加えて、薬指を立てますが、
U君の場合は、チョキの1と2に加え、親指を立てて3になります。どうやらこれが国際的で、日本の3の方が特殊だそうです。

2013年1月22日(火)
2013年1月23日(水)