経営談義です。子ども達と経営談義です。これまで培ってきた経営の知識を伝える時が来ています。

仕事が終わっても、仕事の延長の話です。子ども達を交えて経営談義です。今夜の土曜日の夜、三宮の街は多くの人で賑わっています。生田神社に通じる生田ロードを、高架を越えて山側に進み、少し横丁に入った所に今夜のお店「城屋」はあります。

看板には、地酒・地焼酎と肴 銘酒呑処 城屋 と、ここは飲み屋であることが強調されています。

お店は、飲み客で混んでいます。いっぱいかと思うと、奥のテーブルが空いていました。壁を背もたれに使えば、ピッタリの席です。

まずは、生ビールを注文しました。こちらのお店はエビスビールです。

今夜の経営談義は、娘と息子相手の経営談義です。経営の知っている知識を、頭がまだしっかりしているうちに、身近な子ども達に伝えたいと、かねがね思っていました。

子ども達にも、経営談義を受け入れられる時期が来ています。知りたいと思った時期と、伝えたいと思った時期が一致しないと、こちらが大事だと思っていても、受け入れられるものではありません。

メニューを見て、料理の注文をセレクトするのは、専ら娘の役割です。ビールを飲んでいると、最初に出て来たのはお通しで、その後ポテトサラダ、アンコウの肝と続きます。

経営談義を、経営理念から説く必要はありません。子ども達3人には、幼い頃から仕事を家に持って帰って、晩御飯の後、子ども達にも単純作業を手伝ってもらって、作業しながら経営談義をしていたので、我が社がどんな経営理念で回っているか、概略は分かっています。

お料理は、秋刀魚のお造り、スジ肉のどて焼きと続きます。どて焼きがやや辛めで、辛い味には、焼酎で迎える事にしました。

沢山の、清酒、焼酎、泡盛が並んでいる中で何を選ぼうか、メニューを見て目に留まったのは、最初は屋久島の焼酎です。その名は「屋久の石楠花(シャクナゲ)」です。

この銘柄は、あまり沢山出回らないようで、珍しいお酒です。注文は、お店によってはお1人様1杯までの限定の所もあります。お湯割りで飲んで、深い味わいのある焼酎でした。

次の料理は、ツバスのような、脂の乗った魚のお頭を焼いたお料理です。白身でも脂の乗った味で、こんな脂っこい魚には種子島の焼酎「夢づる」です。

夢づるは、種子島産のむらさき芋を使用しています。ラベルにはそのむらさき芋と芋づるが描かれています。 天然深層地下水である岳之田湧水という名水を使い、一次・二次とも甕壺仕込みで仕込まれています。

25度の焼酎で、お湯割りで頂きました。甘みのある、柔らかい、温かさが口の中に広がる味わいでした。

経営談義は、延々と続いています。子ども達の意見も聞いています。焼酎を飲みながら、子ども達の経営に関する意見を聞いていると、尤もだと思う意見もあって、よく成長したなぁと、感心しながら聞きました。

料理は、少しずつ仕上げに移ります。松葉博雄は焼きおにぎりです。焼きおにぎりを2つ頂くと、もう他の物は食べられない程お腹が膨らんできました。それぞれ好きな料理を食べ終わると、そろそろお開きです。

お店を出るときに、お店の張り紙を見ると、「日本酒 秋の美味しいひやおろし続々入荷中!!」と表示されています。この、「ひやおろし」とは何でしょう。調べてみました。

「その昔、冬にしぼられた新酒は、劣化しないよう春先に火入れ(加熱殺菌)した上で大桶に貯蔵し、ひと夏を超して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の加熱殺菌をしない「冷や」のまま、大桶から樽に「卸(おろ)して」出荷したことから、このお酒は「冷卸(ひやおろし)」と呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。 」 (日本名門酒会 公式ホームページより)

お店の入り口に、ガラス戸棚には、十四代(山形、高木酒造)、田酒(青森、西田酒造店)、村尾(鹿児島、村尾酒造)など、各地の日本酒が並んでいます。

外に出ると、三宮生田神社界隈は、まだまだ人通りが賑わっています。

神戸の三宮は、JR、阪急の高架を境に、海側が商店街、山側が飲食店街に機能が分かれていて、夜になると山側である生田神社側が、不夜城のように賑わっています。

 

2012年10月20日(土)