大阪市立大学大学院 事業創造研究科 博士後期課程 の後期のゼミがはじまりました。

大阪市立大学大学院 事業創造研究科 博士後期課程 後期1回目のゼミ

客員研究員から経営者に戻り、現場で仕事に精を出していると、いつの間にか8月・9月の長い夏休みが終わり、10月に入ると、大学院の博士ゼミも後期が始まります。「三日見ぬ間の桜かな」 というように、世の中の事象はどんどん変化していきます。

夕方6時まで日常の仕事をした後、三宮から阪急電車に乗って、梅田に降りると、阪急百貨店の前を通って地下街に入る道は改装工事が進み、一部の仮囲いが外され、阪急百貨店前も広くなってきました。

通勤客や買い物客の皆さんが、新しく設置されたエスカレーターをどんどん利用して移動しています。新しいエスカレーターに乗ってみると、地下に向かって視界が広く開けます。

いつもの地下街を通って、いつも見る地下街のビーナス像の前を通って、大阪市立大学大学院のあるビルに向かって進んでいます。

博士ゼミに客員研究員として出席させてもらうのは、これまで学んだ経営学の知識を陳腐化させない為です。知識はほっておくと、どんどん錆びて劣化し、過去の物になってしまいます。錆び落としが必要です。

そのために、博士論文を目指す研究者の発表を聞く事で、自分の頭を研いで、知識が錆びないようにしています。

いつものように、ゼミの前に図書室で経済・経営の雑誌を読んで、世間の移り変わりをメディアから吸収しています。目に留まったのは、日経ビジネスの「日本株 復活の条件」です。

表紙には、かつての高値平均株価38,915円が、まるでエベレストの山頂のように高くそびえています。あの頃は買わないリスクがあり、「今買わないと、将来はこの株価では買えませんよ」と証券会社の営業マンが囁いていました。

2008年秋のリーマンショックからもう4年です。リーマンショックの安値に、再び株価はお里帰りを目指しているように見えるほど、だらだら下げています。平均株価の38,915円から、3万円も差が出てきます。

教室に入ると同門生と2ヶ月振りの再会です。

ゼミの始まる前、竹田さんから「新しい研究テーマを見つけたので、松葉さんの意見を聞かせて下さい」と相談がありました。一人で研究していると、刺激を受けるチャンスがあまりないのですが、博士ゼミのように、博士を目指す人や、博士号修得者の皆さんが集ると、新しい研究テーマに対する刺激を受けます。

今日のゼミは、中西さんの論文の発表です。投稿論文がほぼ出来上がったので、ゼミの出席者に、どこをどのように手直しするか、意見を求められます。

いつもは明石芳彦先生からのコメントで始まり、その後、准教授の小沢貴史先生と新藤晴臣先生が続くのですが、今日は明石芳彦先生の発言がなかなか出ないので、竹田さんや松葉からコメントが始まりました。

ブライダルに関するテーマで、もうかなり何度も発表を聞いてきたので、よりよい論文にする為の沢山の意見が出て、充実したゼミになりました。

2012年10月1日(月)