「網膜中心静脈閉塞症」について、週刊ポスト8月10日号に記事が載っていました。

「網膜中心静脈閉塞症」について、週刊ポスト8月10日号に記事が載っていました。

高血圧の中高年に高リスク、という見出しで始まっています。「あなたを癒す医心伝身」という連載の第305回です。

誌面より抜粋すると、

「網膜中心静脈閉塞症(CRVO)は、網膜の静脈が詰まる病気で、高血圧や動脈硬化のある50代以上の発症リスクが高い。網膜の中心(黄斑部)が閉塞した場合は視力が0.1以下に低下し、放置すると合併症の血管新生緑内障で失明の恐れもある。」

「網膜は眼球の内側に張り巡らされた厚さ0.1~0.4ミリの10層の膜で、光や色の光情報を電気信号に変え、視神経を通して脳へ伝える働きをしている。網膜への血流は視神経内に動脈や静脈が通り供給されている。一番太い網膜静脈が詰まり血液が流れなくなるのが網膜中心静脈閉塞症(CRVO)だ。」

「動脈硬化など生活習慣病を併発していることが多く、虚血がひどく視力が回復しにくい傾向があります」と、杏林大学医学部附属病院 アイセンターの井上真准教授はお話されています。

治療にはどのような処置が必要でしょうか。

血栓を溶かす薬を使用する、また血流をスムーズにするなどの、眼科的な療法を行いますが、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の指導も必要になります。

「全身的に動脈硬化があり、血栓を起こしやすく血圧が高い人は50歳以上で発症リスクが高まる。ストレスを避けることが予防の第一だ。早期発見が重要なので、ときおり片目で見て、視野がかすんだり物が見にくい場合は専門医の受診が欠かせない。」

日常生活においてストレスをためないことも、予防の一歩に繋がります。

多忙な現代人には難しいかもしれませんが、なるべく健康的な食事と生活を心がけることも大切です。そして、目に異変を感じたら、思い切って受診をして下さい。松葉眼科でも検査受診が出来ます。

2012年7月31日(火)