明智光秀が詠んだ「時は今 雨が下しる 五月哉」の頃、神戸のオフィスでは、朝顔とパッションフルーツの蔓を這わせるネットを張っています。

会社の窓際で緑のカーテン作りが始まりました。

朝顔と言えば思い出すのは、小学校の頃、夏休みの宿題で、朝顔の観察日記を書いた事です。以来、あまり朝顔は研究対象になっていませんでした。

それが沖縄に行って、あちらこちらに咲いている琉球朝顔を見て、改めて朝顔の魅力に気が付きました。

そして、ドイツに行って、ヨーロッパの朝顔を見て、驚きました。

仕事熱心というか、ドイツは白夜が長いので、直ぐには朝顔の開いた花弁は閉じません。明かりが付く夜になっても咲いています。

社会人になると、朝早く家を出て、夜になって家に戻ってみても、自宅の朝顔の花を見る機会はほとんどありませんでした。だから家に帰っても、まだ朝顔が待っててくれると、とても嬉しくなります。

神戸市役所の近くの街角では、櫓を組んで、朝顔を這わせ、クリスマスツリーの様に、沢山の朝顔を咲かせていました。この朝顔も、夜になっても咲いています。

このような夜になっても咲き続ける、仕事熱心な朝顔を育てようとしています。家に帰っても、自宅の朝顔が見られない人の為に、会社でたくさんの朝顔の花を咲かせようとしています。

なんとなく朝顔に惹かれ、2012年には会社の事務所で種を蒔き、会社のオフィスに緑のカーテンを作ることになりました。

最近のガーデニングでは、緑のカーテンが流行っています。その方法は様々です。

方法としては、室内に緑のカーテンを作るので、ネットを窓側に張り、そこに朝顔の蔓が巻き付くように、蔓を誘導していきます。

緑のカーテンに使う朝顔は、琉球朝顔で有名のオーシャンブルーとクリスタルブルーです。

ドイツにいる娘からも、ドイツ朝顔の種が届きました。夜でも働きもののドイツ朝顔も咲かせたいと思います。

2006年に、沖縄のパッションフルーツの苗を会社の事務所に植えて、収穫した事があるので、今年もパッションフルーツの苗を一鉢植えました。

パッションフルーツの蔓は枝分かれをして、どんどん広がっていきます。栽培としてのパッションフルーツなら、脇芽を摘んで、収穫に繋がるような育て方があるのですが、事務所のパッションフルーツは芽摘をしません。

時は梅雨の始まる頃です。明智光秀は、織田信長を殺害しようと、本能寺の変を起こす前の6月の頃、連歌の会で、「時は今 雨が下しる 五月哉 」と、発句しています。

明智光秀ほど大きな計画ではありませんが、これから朝顔とパッションフルーツを事務所の窓いっぱいに育てていきます。

2012年6月6日(水)