お店がお客様に出来るサービスとはなんでしょうか?対人接客サービス企業の成功要因はなんでしょうか?

お店がお客様に出来るサービスとはなんでしょうか? 有馬温泉から朝来市へドライブ(1)

お店がお客様に出来るサービスとはなんでしょうか?どうして流行る店と、流行らない店になるのでしょうか?

毎日忙しくしています。なんでこんなに忙しいのかと思う時もあります。

忙しさは、経営成果に比例するとは言えません。

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以前に、経営学者が、経営者はどんな仕事をしていて忙しいのか、社長に密着して調べた研究報告があります。

その研究報告では、経営者の一日のほとんどを、対人的な折衝に費やしているそうです。

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つまり、報連相と言われるように、報告を受けて、連絡を受けて、相談に乗るような対人的な事柄に多くの時間を割いています。みんな、会社が上手くいくようにと願っているのですが、どうすれば上手くいくのかが、報連相の中心テーマになります。

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どこの企業でも、報連相の内容はもちろん違います。

積極的な拡張路線もあれば、撤収・撤退などの消極的な対策もあると思います。

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水曜日、今日の報連相が終ると、今夜は有馬温泉に来ています。

有馬温泉では、ゴールデンウィークを終えて、忙しさも一服したようです。

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有馬と言えば、神戸市営の「金の湯」ですが、金の湯のある辺りの有馬温泉街には、人影もまばらでした。

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外の足湯は無料です。7時を過ぎて、周りが暗くなった足湯には、人影は見えません。

日帰りツアーなら、とっくに帰途についていて、泊まり客なら宿の温泉に入ります。

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これから、晩ご飯の心配をする事になります。奥さんと相談して、これまで何度か利用した、お好み焼き屋の「一休」にいってみます。

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一休が閉まっていたら、万事休すです。開いていました。

良かった良かったと、お店に入り、入り口でしばし席が空くまで待つ事になりました。

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20分ほど待つと、今のお客様が、糸を引くように、お勘定を済ませて出て行きました。

香港から観光に来ている、お父さんと子ども2人の3人連れの方が、日本の紙幣に馴染みがないので、どの紙幣を使って払ったらいいのか、お店の亭主に財布を見せながら、千円札も、五千円札も、一万円札も、みんな文化人の顔で、香港の方には馴染みのない顔なので、どれがいくらか迷っています。

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その様子を見て、香港のお父さんに笑顔を送ってあげました。

海外に行って、その土地の住民の人達が、自分に対して笑顔があるかないか、気になるものです。

笑顔があれば、日本に対する印象も良くなるのではないかと、手を振ってエールも送りました。

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もう一組の中年男女は、勘定の際に、女性が席を外してお手洗いに行ってる間、男性は心配そうに、ポケットから自分の財布を出して、中身を数えて確認していました。

一休の経営者の素晴らしさが出ました。

待ってる間に、注文を聞きに来て、その間に注文のメニューを用意しておくことです。

こういえば簡単な事ですが、実践しているお店は少ないのです。

一休の亭主の配慮に感心して、ニンニクのホイル炒め、ゲソ炒め(450円)、ズリ炒め(450円)、ミックス(1000円)、豚玉(650円)を、席に着く前に注文しました。

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席が空いて、目の前で調理の様子が分かるようになりました。

お店の方が、調味料に遠慮なく塩をかけているのが気になります。

味にメリハリをつける為に塩とコショウをかけているようです。

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ワンちゃんを連れた女性の方が、電話で注文していて、持ち帰り用のお好み焼きを取りに来ました。

その方の話では、今日の日中の雷で、有馬にも大きな雷の音がしたそうです。

散歩中の犬は怖がって、身をすくめたそうです。

一休を後にするとき、この周りのお店はあまり流行っていないのに、一休はなぜ流行るのか考えていました。

考えてみると、お店がお客様に出来るサービスとはなんでしょうか?

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それは、声をかけることです。話のテーマはなんでもいいんです。とにかく、なにか声をかけて、話の糸口を作り、そこから発展させれば、お客様もお店の気遣いを感じるものです。

例えば、松葉博雄にも、お店の焼き手の方が、「有馬にはよく来られるのですか?」から始まりました。

一休は初めてでないことを伝えると、さらに話が弾みました。接客サービス業は、お客様に声をかける事から始まります。

2012年5月9日(水)