懐石料理の始まりは、お茶の席に饗応されるお料理です。それが、お茶の席でなくても、お茶のおもてなしの精神を織り込んだ和食文化として発達しています。
懐石料理の始まりは、千利休の時代から、お茶の席に饗応されるお料理です。それが、お茶の席でなくても、お茶のおもてなしの精神を織り込んだ和食文化として発達しています。 神戸さえき(2)
懐石料理の始まりは、お茶の席に饗応されるお料理です。それが、お茶の席でなくても、お茶のおもてなしの精神を織り込んだ和食文化として発達しています。今日の懐石料理の最後は御抹茶を戴きました。
懐石料理は進みます。焼肴は琵琶湖の若鮎の唐揚げです。
奉書に包まれて、結び目をほどいてみると、琵琶湖の幼鮎が天ぷらにされて、野菜と一緒に包まれていました。
サービス係の女性は、一品ごと、調理場から、お膳を運んできます。さえきは、奈良本店では大阪大丸に、神戸店では神戸大丸に、出店しているようです。
お弁当も作っています。花見弁当とか、もみじ弁当とか、行楽用のお弁当は3000円です。いつもの疑問ですが、食材が足りないときや余ったときはどうするのでしょうか?
足りないときは近くの食材店から調達し、余ったときは賄いにまわるそうです。
田道さん、そのつけまつげ、どこで着けるんですか?と尋ねると、このまつげは地毛なんです。随分長いんですね。そうです。これが私の特徴です。と、話が弾んできました。
メニューを見ると、預鉢と書いています。そろそろメインディッシュのようです。あまり聞いたことのない呼び方です。この預鉢が、メインディッシュの様です。
野菜の炊き合わせを、御菜と称しています。中身は、夏大根と蛸やわらか煮です。蛸は一般に弾力が強いのですが、このやわらか煮は、軽く噛んでも身がほぐれるくらい柔らかい炊き方でした。
強肴(しいざかな)です。強肴の由来は、もうそろそろお腹がいっぱいな頃ですが、そこを、あえてもう一品どうぞどうぞと強いる事から、強肴と言われています。
仕上げは焼おにぎりのカツオ味です。生鰹節をあぶり、おにぎりと一緒にして、出汁をかけてお茶漬けにしています。
4つのコースが8000円~16000円までとされていますが、それぞれのコースの味の差はどうなっているんでしょうか?多分、使ってる食材の差だと思います。
フルーツはメロンです。メロンの中をくり抜いて、収まっているのはブルーベリーとラズベリーのようです。
よく冷えていて、懐石料理の後に、お腹いっぱいの後に、また別の味わいを賞味できました。
少し大げさなのは、金縁のプレート皿を重ね、その上に鏡餅のようにメロンが鎮座し、そのまた中にラズベリーとブルーベリーが、まるでメロンに守られているように収まり、さらに、上から、絶対に消化しきれない金粉がまぶされています。
あと、お抹茶がありました。お抹茶には、柏餅が付いています。この柏餅も、ここの厨房で作ったとのことです。まさか、餅つきを?と、尋ねてみると、お餅の材料は白玉粉と上新粉を混ぜ合わせて、お餅にしたそうです。
お抹茶のお椀は奈良の赤肌焼です。お椀の絵柄には、奈良の観光名所をイメージする絵柄が描かれています。
これで、今夜の和食のフルコースは終りました。どれも美味しいお料理でした。お店の方は、片付けが終るのが、だいたい夜の11時頃で、いつも帰りは深夜のようです。
コース料理の他に、ビール料金は別です。そして、和食の店には珍しいサービス料が10%かかっています。
お店を出たときは、夕暮れから、夜の顔に、三宮の街は変わっていました。
帰りのタクシーの運転手さんとの会話が、また面白くて、いつものように、尋ねたことは、
①これまでの最長距離と最大メーターはどのくらいですか?
答え:北陸と横浜で、基本料金が違う時代なので、3万円ほどと7万円ほどです。
②乗り逃げされた経験はありますか?
答え:あります。暗い路地に誘導され、ちょっとそこで止めてと言われ、ドアを開けると、まっしぐらに逃げたそうです。もう一件は、降りるときに払うお金はないと居直って、とれるものならとってみろと睨まれ、怖くなったので許したそうです。
2012年5月8日(水)