メニコン60周年記念祝賀会講演。メルスプラン加盟店は、競争から協調へ戦略変更
メニコン60周年記念祝賀会講演。メルスプラン加盟店は、競争から協調へ戦略変更 ビジネス競争の講演です。ビジネス競争から、ビジネス協力を提言します。ビジネス競争は、競争戦略論(マイケル・E・ポーター)で説明されます。メニコン60周年記念祝賀会(5)
ビジネス競争の講演を
メニコンのセミナーでしています。
ビジネス競争から、ビジネス協力へと
ゲーム理論で説明します。
これまで研究したことが、役に立ってきます。
マーケティングの研究、
顧客満足と従業員満足の研究、
競争戦略論の研究などが、
今日のセミナーの骨子になっています。
そもそも、コンタクトレンズ業界の歴史の中で、
企業間のビジネス競争は、
どのように展開してきたのか、
1950年代のハードコンタクトレンズの時代から、
1970年代のソフトコンタクトレンズの時代に進むにつれて、
海外企業の参入もあり、
国内企業間のビジネス競争だけでなく、
海外企業とのビジネス競争も始まりました。
ビジネス競争では、
経営理論をそのまま実務に持ち込んでも、
融け合いません。
むしろ、実務の方が現実に起きていることです。
遅れをとった国内企業の中で、
メニコンはこれまでになかった、
価格競争から定額会員制の新しい販売方法である
「メルスプラン」を、考案し、
価格競争に陥らない、
安全・安心に繋がる販売方法で競争劣位を挽回しつつあります。
1990年代には、
使い捨てレンズの登場があり、
コンタクトレンズ市場は急成長しました。
市場リーダーは、
国内企業から国外企業へと移り、
ビジネス競争は一層激化し、
とうとう制度疲労を起こしてしまいました。
コンタクトレンズ業界は、
他の業界と同じように、競争に明け暮れています。
アメリカ流の経営戦略論も、
その中身はビジネスの競争戦略です。
現実に起きていることを、
経営理論で説明するだけでは、
理論は役に立ちません。
そうなると、理論的にこの先起きそうな事を、
予測することも必要です。
適度な競争は必要ですが、
過度なビジネスの競争は、
むしろ、質の低下、サービスの低下を招き、
長期的には、顧客満足に反することに繋がります。
そこで今日のセミナーは、
長期的利得を求めて、「競争」から「協力」へ、
いかに取り組んでいくか、
過度なビジネス競争を回避することをテーマに選んでいます。
「尾張名古屋は城で持つ」と言われています。
メニコン設立60周年行事は、
ビジネス競争回避の講演ですべて終わりです。
知人から尾張名古屋のお土産に、
川上屋のくり壱
(栗きんとんを芯にした羊羹)を頂きました。
時間があれば、お腹が空いていれば、
山本屋の味噌煮込みうどんを食べたかったのですが、
名古屋から急ぎ神戸に帰り、
残った仕事を片付けます。
2011年10月23日(日)