丹波市青垣 蕎麦の大名草庵(あざなあん)の亭主西岡芳和さんは定年を機に起業。
丹波市青垣 蕎麦の大名草庵(あざなあん)の亭主西岡芳和さんは定年を機に起業。大名草庵(おなざあん)で、西岡芳和さんが作った、お蕎麦を頂きます。 社長ブログ神戸/美味しいお店/大名草庵(おなざあん) 丹波市・朝来市へドライブ(3)
丹波市青垣 蕎麦の店 大名草庵(おなざあん)の場所
北近畿豊岡自動車道、青垣インターから車で10分程度。
「あまご村」で検索するとわかります。
定年後の備えとして 蕎麦の店を起業
大名草庵(おなざあん)で、
西岡芳和さんのお話では、何かしないと、何か
しないと定年後は、サンデー毎日ではない、毎日がサンデーです。
何かしないと、楽しい人生は、
都合良く棚からは落ちてきません。
定年前から考えて、準備をしている話です。
大名草庵に入ると先客が一組、入るとすぐに、
「ここはいいとこですよ」
と、この店を選んで良かったという、推薦の声を聞きました。
大名草庵は古民家を活用
炉端を切った座敷に上がり、
奥の方の机に席をとり、周りを見渡してみます。
注文は、鯖寿司セット(1600円)、
鴨汁そば(1800円)の二つにしました。
全てのメニューには季節の一品がつきます。
そばだけではお腹に軽いので、
何かしないとと考えて、鯖寿司を2切れつけ
て鯖寿司セットを作ったそうです。
十割そばの約束事
十割そばは、約束事のように最初は塩を軽く振って、
塩味だけで味わって下さいとお店の奥さんに言われました。
沖縄の塩なのか、綿のように柔らかい塩を少し手につまんで、端の方のそば
に振り掛けて、塩味でそばを頂いてみました。
十割そばは、堅さのある食感です。
ゆっくり噛んで味わってみると、
素朴なそばの味と、純粋な塩が口の中で
混じり合い、甘みが湧いてきました。
鴨汁そばは、つけ麺の要領で頂きます。
鍋の底には、鴨の切り身が既に焚きしめられた調理済みで、
箸が来るのを待っています。
大名草庵の亭主、西岡芳和さん夫妻
大名草庵の亭主、西岡芳和さんが料理を終えると、
客席に来て世間話の相手をしてくれます。
人の良さそうなご主人で、
頭には豆絞りの日本手ぬぐいをハチマキに巻い
て、威勢の良さそうなオーラが出ています。
あちらこちらのお店に行くと、
つい、あれやこれや、料理のことや、経営の
事を、根掘り葉掘り尋ねるので、
『失礼ですが、業界の方ですか?』と、
不審がられる事がよくあります。
そこで、今日は先に名刺を出して、
名前を名乗り、業界の人ではないことを伝えました。
気になる西岡芳和さんの人生観
西岡芳和さんへのインタビューのようになりました。
話に惹かれたのは、何かしないと、
定年が来る前に何かしないと、定年後の
楽しい生活が迎えられない、という共感できる話でした。
何かしないと、このままでは定年が来る、
だったら、何をしたのですか?という質問です。
①なぜ、おそば屋さんを選んだのですか?
②なぜ、この青垣を選んだのですか?
③どうして、この大名草庵が手に入ったのですか?
④一日の来客数の予想は当たるのですか?
⑤来客数と、用意する食材とのミスマッチはどうするのですか?
⑥お客様を増やすためのマーケティングはどのようなことをしているのですか?
⑦鯖寿司の鯖は、どこから仕入れているのですか?
⑧お店の味の特徴は、どのようにしているのですか?
⑨宿泊客を取る予定はないのですか?
⑩近隣の同業他社とのライバル関係は、どうなのですか?
と、このような質問をどんどんしました。
西岡芳和さんは、
私の質問に嫌がることなく、これまでの生き方から始ま
る、何かしないといけないと思い、蕎麦道を選んだことや、何かしないと
やって来る定年に備え、その後の楽しい生活に備えて、奥さんと協力し合っ
て今の大名草庵を、築いてきた軌跡を話してくれました。
同業者と奥丹波蕎麦人会設立
感心したのは、同業他社ライバルと視るのではなく
、一緒に奥丹波蕎麦人会を作り、
奥丹波に日本蕎麦のクラスター(集積地)を築こうとしていることです。
奥丹波蕎麦人会の店には、
3つのお店が入っています。
オーナーが集まって、お酒を酌み交わしなが
ら蕎麦にまつわる話をし、
精進してる様子が頭に浮かんできます。
松葉博雄もお話を聞きたいものです。
ちょっと雨が降っています。
雨の中、何かしないといけないと思い、
傘も差さずに周りの写真を、許可を得て撮りました。
外から見ても、好奇者の、
詫びや寂びを求める庵の様な、茶室のような佇まりです。
ガラスの向こうに、大名草庵の蕎麦打ち道具が、透けて見えます。
土日は予約が必要
土日などの連休の時には、予約がいっぱい入るそうです。
今日は平日だからこそ、
こんなにゆっくりと、店主の西岡芳和ご夫妻と、
いろいろな同世代の人が感じる話をして、
いささか、琴線に触れる事もありました。
自宅に帰って、何かしないとと思い、もう一度過去の記事を検索してみる
と、2004年6月に、あまご村と、大名草庵の当時の記事と写真がありまし
2011年9月22日(木)