とっておきの話です。とっておきの話とは、なるほどなあと言える話です。とっておきの話を聞いたのは、日本経営学会第85回大会です。
とっておきの話です。とっておきの話を聞いたのは、日本経営学会第85回大会です。
とっておきの話です。とっておきの話とは三菱商事の上田良一副社長のお話です。なるほどなあと言える話です。とっておきの話を聞いたのは、日本経営学会第85回大会です。
神戸の甲南大学岡本キャンパスで行われます。
松葉博雄は、2007年の大阪市立大学博士課程後期の時から、日本経営学会に入会し、2008年の第82回大会では、一橋大学で研究発表を行いました。
2011年6月には、日本経営学会誌第27号に、投稿査読論文『新規事業システムによる競争劣位挽回事例-メニコンメルスプランの事例研究から-』が採択されました。
一度、研究から離れるて実践経営に戻ると、なかなか学会活動に参加する機会がすくなくなります。
でも、他府県とくらべて兵庫県の神戸市の岡本で、日本経営学会が開催されるのであれば、実務の時間を割いて、アカデミックな研究に参加したいと思い、阪急電車に乗って、三宮から岡本まで10分くらいでつきました。
灘区と言えば、高級住宅街は、岡本と、御影と、六甲です。 六甲山から流れてくる流水を、この細い天井川が受けています。 天井川の脇には、光明寺の墓地が広がっています。
その光明寺は、甲南大学に隣接しています。 阪急岡本から、甲南大学まで歩いて来ました。
甲南大学にて、第85回 日本経営学会が開催されています。
甲南大学の岡本キャンパスは、かつて、誰かの豪邸のような立たずまいです。キャンパスの中には、大きな松の木が庭木のように茂っています。
なだらかな上り坂をゆっくりと歩いていくと、9月の残暑の暑さで、額にも首筋にも汗が湧いてきます。
正門からまっすず上がってきた所に、日本経営学会全国大会会場の3号館があります。
3号館の中に入ると、クーラーが効いていて、先ほどの暑さが、潮が引くように消えていきました。受付で、会費を払います。会費は8000円です。
受付の方に、「8000円分研究発表を聞くのは、難しいですね」と冗談を言うと、『日本経営学会第85回大会-報告要旨集-』と、『甲南大学経営学部開設50周年記念論集 経営学の伝統と革新 甲南大学経営学会編 (千倉書房 ¥3990)』 で、5000円分くらいありますと、言われました。
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控え室に行くと、フリードリンクになっていました。 ありがたく冷たいお茶を頂いて、暑さを凌いでいます。
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一息つくと、甲南大学の岡本キャンパスを、4階のテラスから見ています。 統一した色調の、沢山の鉄筋コンクリート高層立ての教室が、キャンパスを埋めています。
上から見ても、邸宅の跡に建てたキャンパスの様に見えました。
夏休みの為、一般学生の姿はほとんど見あたりません。日本経営学会の為に、昼食会場が設けられています。
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メニューは単品だそうです。 ハンバーグとエビフライ、味噌汁とご飯、そして、フリードリンクのオプションが付いて、締めて600円です。
日本経営学会の為の食堂の隣には、カフェテリアがありました。こちらの方がメニューも多く、値段も多様で、カフェテリアが分かったときには、食べ終わった後でした。
午後からは、『特別フォーラム:日本再生と経営者の役割』があります。
司会:マノジ L.シュレスタ(甲南大学)
パネリスト: 森下修三(西日本電信電話(株)相談役)
小嶋淳司(がんこフードサービス(株)代表取締役会長)
浦島郁夫(熊本県知事)
上村 多恵子 (京南倉庫(株)代表取締役社長)
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がんこ寿司は、名前は聞いて知っていて、テレビでお店が発展する様子も見ました。さすが、実務家の話は上手です。 ストーリーがあり、苦労話も入っていて、声が大きく、迫力があります。
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上村多恵子さんは、甲南大学の創設者平生釟三郎(ひらお はつさぶろう)氏の話をされました。
平生先生は、『常に備えよ』、『人間は面白いか、有り難いか、のいずれかでなければ、寄ってくるものじゃないよ』のふたつを常に言われたそうです。
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がんこ寿司の小嶋淳司会長は、経営者に求められることは、社会へ貢献への鍛え方である と言われています。
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さすが、日本経営学会は会員数が2000名を超えるほどの大きな、メジャーな学会です。 今日の参加者の方も、大変お多くの方が参加されています。
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『統一論題報告の現代企業の変容と課題: 理念・戦略・管理』 では、三菱商事の代表取締役副社長の上田良一さんが、実務的な話をされました。
印象に残るのは、『築城三年落城一日』です。 ビジネスを築くことは、多くの苦労が続くけれど、壊れる時は、一瞬にして壊れる事への警告がありました。それは油断であり、反社会的行為です。例えば、情報管理、顧客管理、企業秘密の防衛が疎かになると、一瞬にして信用がなくなってしまいます。
一日、アカデミックな講演を聞くことで、なんだか賢くなった気になりながら、日本経営学会を後にして、また岡本の町を歩いて、阪急電車に乗って三宮に戻ります。
2011年9月9日(金)