恩納村リゾート：恩納村前兼久地区がリゾート地区になる前は、前兼久漁港はグローブが生え茂る河口汽水域で、ムーンビーチホテルの周辺から、恩納村リゾート開発が始まりました。その6】

沖縄リゾート：恩納村リゾート：恩納村前兼久地区がリゾート地区になる前は、前兼久漁港はグローブが生え茂る河口汽水域で、ムーンビーチホテルの周辺から、恩納村リゾート開発が始まりました。

沖縄の伝統文化の中で、海人にとっては、ハーリーは「海神祭」とも言われ、とても大事な行事です。およそ30年前ぐらい、朝日会の人達が前兼久ハーリーに出場していた頃は、競技場は、今の漁港の中だけではなくて、港の外に向って、1500メートルほど漕いでいたそうです。

前兼久漁港の外は波があって、潮水が顔にかかり、しぶきが鼻水になっても、ハーリー船を漕いでいる間は、鼻水を拭くヒマもない、手を休められない状況だったそうです。

勝てば英雄、負ければお仕置きと、チームの名誉を賭けて、ただただ「このレースに勝ちたい」という集中力で、1500メートルを漕ぎきったそうです。

しかも、昔は女性は参加出来ませんでした。ハーリー船には女を乗せないということでした。でも、今では女性も前兼久ハーリーに参加しています。

恩納村前兼久の4大行事は、お正月、シーミー（清明祭）、ハーリー、エイサーです。今日はそのひとつのハーリーのお祭です。村中、総出です。

戦後間もない頃から、前兼久にリゾート開発が始まり、今のグランドは、マングローブが生え茂る河口汽水域だったそうです。

朝日会のメンバーの人達が小学生の頃は、河口汽水域の潮が引くと、遊び場になり、野球をして遊んでいたそうです。

野球をするときのグローブは、今のように皮のグローブはありません。アメリカ進駐軍の水筒を入れる袋を使って、お母さんがグローブを作ってくれていたそうです。

自然に囲まれた、

河口汽水域をコンクリートで固める時が来ました。自然を守るのか、生活を便利に作り替えるのか、別れ時ですが、恩納村の前兼久漁港をコンクリートの漁港に埋め立てるときには、特に大きな反対はなかったそうです。

しかし、当時、前兼久の海での漁業権は、名護の町の漁業組合にあって、前兼久の漁業関係者は、権利の主張が出来ませんでした。

そこで、その後、一致団結して、漁業権を前兼久に取り戻したという経緯を聞きました。

沖縄では、たくさんの人が集まることが多く、集落総出で、料理を作ったり、お膳に並べたり、片付けをしています。

これでは、主婦の負担が重いので、だんだんと、出前を取るようになってきました。それが、オードブルです。

オードブルは、暑いときにも食あたりしないように、揚げ物が多く使われています。たくさんの人が集まる集会には、オードブルを差し入れにすることもあります。

朝日会では、普段ないオリオンの生ビールのサーバーが用意されて、いくらでも飲んで自由に飲んでも良いという体勢が出来ています。

生ビールを冷やす氷も、サーバーに用意されています。

朝日会のテントの前には、どんどんハーリーの予選が進んでいます。生ビールを飲みながら、昔話を聞いてます。

朝日会の人達が子どもの頃は、前兼久の漁港は砂浜で、子ども達は、港に干している網を、こっそり持ち出して、船を沖に出し、魚を自分たちで取って、それを浜で焼いて食べていたそうです。

都会の子ども達とは、まるですることが違います。生活力が強いというのか、自立心が高いというのか、松葉博雄の子どもの時代とは、違いを感じて聞いています。

プログラムは進み、海上アトラクションです。ムーンビーチのスタッフです。仮面ライダーが水上スキーに乗って出てきました。

最近は、島田紳助さんが前兼久や冨着の方によく来るようになって、テレビ局の紹介によって、海ブドウの人気が出てきたそうです。

この前兼久ハーリーで優勝すると、そのとき、地域の人達の英雄になれます。反省会があって、上がりハーリーがあります。とても自分自身で誇らしく思うそうです。

優勝チームの人達は、お祝いの言葉を聞いて、お酒も重なって、酔っぱらってしまうそうです。厳しい練習の成果が出て、皆さんから、「良くやった」と言われると、いつも飲んでいるお酒でも、味が変わるほど美味しいそうです。

しかし、ハーリーの勝利の効果は、大体2週間ぐらいで、また次の話題に移っていきます。

2010年6月15日（火）