ぶらり旅:ぶらり旅です。関西からおでかけです。関西から、岡山・水島・倉敷へ、一泊旅行です。

ぶらり旅:ぶらり旅です。関西から、岡山・水島・倉敷へ、一泊旅行です。四季彩で、昼食:雨の後楽園をぶらりと巡り 岡山倉敷歴史の街散策(1)

ぶらり旅です。ぶらり旅は、関西から、岡山・水島・倉敷への一泊旅行です。

「五月雨を あつめて早し 最上川」と、松尾芭蕉は詠みました。

5月と言っても、旧暦の5月で、新暦ならば、6月の梅雨の頃です。フィリピン沖で発生した台風の影響で、2011年5月の連休明けのお天気は、全国的にぐずついて、雨が降っています。

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そんなお天気の中で、松葉博雄は、新幹線を利用して、新神戸駅から岡山駅へと出発します。今回の岡山・水島・倉敷への近隣ツアーは、珍しく松葉博雄の奥さんは参加していません。

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40分ほどの乗車ですが、ワゴンセールのお姉さんがビールを運んできたので、つい、アサヒスーパードライを頂いてしまいました。

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岡山駅につくと、皆さんで合流して、昼食を頂きます。

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昼食は、岡山県の後楽園の外にある、「お食事処 四季彩」で頂きます。

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岡山と言えば、祭り寿司です。祭り寿司とは、ばら寿司で、魚が沢山入っていれば、海鮮丼と似ています。祭り寿司の特徴は、砂糖がよく効いて、甘いことです。

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お昼の定食には、祭り寿司の他にも、お蕎麦、デザートがつきます。

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食事を頂いたあとは、後楽園を見学、散策します。生憎の雨で、足元が少しゆるいのが残念です。後楽園は、日本三名園の1つです。

中学校の頃の学習ですが、水戸の偕楽園、金沢の兼六園です。どれも、江戸時代のお殿様の趣味や接待用に作った、庭園です。

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傘を差して、カメラを持って散策します。まず印象は、芝生がキレイです。

後楽園は、今から300年ほど前に、岡山藩藩主 池田綱政が、やすらぎの場として作らせた庭園です。歴代の藩主の好みによって、色々と手を加えられ、今の姿になりました。

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四季彩のある場所から、岡山城の方へ向って順に歩いていきます。目印は、岡山城です。少し霧がありましたが、岡山城ははっきり見えています。

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まず最初の見所は、延養亭(えんようてい)です。延養亭は、藩主が後楽園を訪れたときに、くつろいだ場所です。

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この延養亭は、残念ながら空襲で一度焼失し、昭和35年に復元されたものです。他にも、栄唱の間、能舞台も戦後に復元されています。

復元された延養亭は、池田綱政が建てた当時の姿を、そっくりそのままよみがえらせています。池田綱政が庭を眺めた場所と、同じ場所で、景色が楽しめます。

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向こうに見える白い花は、サツキの花棚です。雨が、芝生に降り注いでいます。傘を差す人は、所々固まって、ボランティアのガイドさんが説明する後楽園についての、色々なお話を聞いています。

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これまで、松葉博雄は、後楽園を訪れても、ただ景色を見るだけでしたが、ガイドさんが話す後楽園に関する詳しい話を聞いて、庭の意味、屋敷の意味、殿様の使い方、庭師の作成の意図などが、大まかに理解できました。

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延養亭の屋敷の横には、栄唱の間、能舞台が続いています。外から見ると、かなり大きな屋敷です。

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延養亭の前には、細く長い水路が作られています。元々、後楽園は、旭川の河川敷から作られています。

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河川敷と言えば、川の傍の平たい敷地です。そこに盛り土をして、高低差をつけ、川が流れるように、流れた水が池に集まるように、池泉回遊式の庭園を造っています。

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岡山藩は、最初は宇喜多秀家です。それが、池田家が入り、岡山藩主となりました。お殿様は、天守閣のあるお城がオフィスです。この後楽園は、居間のような役割で、お城から、船で旭川を渡り、後楽園に戻ってくつろいでいたそうです。

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江戸時代には、地方の大名は江戸に集まる参勤交代制度がありました。江戸城で、諸大名は、それぞれが控えの間があり、そこで雑談が始まり、国元ではどんなお城に住んでいて、どんな生活をしていて、どんな居間があるのか、きっと話したはずです。

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そうなると、僕も欲しいな(予も欲しいぞ)と、家来に相談し、「殿、それなら、我が藩にも、公務と言うことにして、プライベートな役割もできる庭園を造りましょう」と、話はとんとん拍子に進み、藩の財政の中から財源は捻出され、領民の皆さんはボランティアで協力させられます。

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何しろ人件費なんて、現在とはまったく重みが違います。

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しかし、お殿様もこれでは、気の毒と思ったのか、住民サービスの一環に、お殿様が、江戸に参勤交代に出ている間、領民に後楽園を開放したそうです。さらに、サービス精神の高いお殿様は、自らが能舞台を造るよう銘じ、自らが能を演じ、領民に無料公演をしたそうです。

2011年5月12日(木)