コンタクトレンズ注意報

朝日新聞の 2004年10月15日の記事によると、コンタクトレンズ注意報が大きく掲載されていました。

その概要は、

「近年コンタクトレンズで眼に異常を起すケースが増えている。使い捨てタイプの普及など、便利さが増す一方、ついつい付 けっぱなしにして、角膜などを痛めてしまうためという。コンタクトレンズを使う10人に1人が何らかの障害を起しているというデータもあり、眼科医は適切 な使用を呼びかけている。」

上手に使おう8か条

  1. 着けたり外したりする前には手を洗う
  2. 外した後は、「こすり洗い」を
  3. 定期検査を欠かさない(ソフトは3ヶ月、ハードは半年が目安)
  4. 使い捨てタイプは決まった使用期間を守ること
  5. 保存に水道水は使わない
  6. 医師と相談のうえ、眼の形に合ったレンズを
  7. パソコン作業ではこまめに休憩、ドライアイの防止を
  8. 眼鏡を持ち歩き、違和感があれば無理せず切り替える

トラブルが増えている原因

矢野経済研究所の調査によると、使い捨てタイプの年間売上高は93年の57億円から、2002年には1,157億円に急増した。その原因は、安価、手入れに手間がかからない、が挙げられる。しかしハードレンズは軽いキズでも痛みを感じるので、軽症で済む場合が多い。ソフトや使い捨てタイプは症状に気付きにくく、重症化する例が多い。

障害の原因は、長時間使用による酸素不足が最も多いとされる。涙を介して酸素を取り入れ、呼吸する角膜にとって、面積の大きいレンズの方が酸素不足になりやすい。直径は角膜の約12mmに対し、ハードは9mm前後、ソフトは14mm程度だ。

日本眼科医会では2003年1~2月に国内710ヶ所の眼科医療機関にした調査では、コンタクトの使用が原因とみられる「眼障害」の患者は26,137人。年間の発症率に換算すると、使っている人の1割に達していた。

多い症状は・・・

・ソフトレンズの使用者に多い、アレルギー性結膜炎
27%
・ハードレンズの使用者に多い、点状表層角膜症
19%
・レンズとの摩擦で角膜にキズがつく、角膜上皮びらん
15%
・酸素不足のため角膜の表面が剥がれ、重症化すると角膜細胞が欠損する、角膜潰瘍
3.3%