神戸 ファッション:神戸ベンチャー研究会-第50回例会「神戸ベンチャー大会」

2005年2月26日土曜日に行われた月例神戸ベンチャー研究会は第50回を迎えました。この50回を記念して、神戸ベンチャー大会となりました。それは、関西ベンチャー学会と合同して研究会が開催されたことです。

当日は雪の舞う日でした。
今回は神戸だけでなく大阪の関西ベンチャー学会と合同開催なので、たくさんの方が出席されました。

運営するスタッフは神戸ベンチャー研究会です。
最初に塩沢由典教授(関西ベンチャー学会会長)から開会挨拶があり、その後、基調講演が「医療ベンチャーの起業と展開」のテーマで、永田良一氏から行われました。

その後、部会に分かれ研究報告が行われました。

事務局の一室では、関西ベンチャー学会の役員選挙もあわせて行われました。

たくさんの報告の中で、1つ興味のある報告を掲載いたします。

それは、神戸商工貿易センター取締役の高田恵太郎氏から発表された「ファッションで再び元気を!」というテーマで、今進めている神戸の読者モデルについての詳しい報告でした。

詳しいことは割愛しますが、その中身は今流行の神戸で行われている「読者モデル」について、それをコーディネートしている舞台裏の話を聞かしてもらいました。

ファッション雑誌に「神戸コレクション」のブランドで広告をし、それを読んだ読者がお店を訪れてモデルから神戸コレクションの商品を購入するとか、携帯電話を使って注文をするようにコーディネートしています。

読者が選んだ服を読者自身がモデルとなってファッションショーを行い、読者モデルスターを育成していきます。そこで育ったのが、JAM(奥田順子・春名亜美・村上美沙子)の3人です。普通の身近なお姉さんっぽい神戸に住んでいる、ちょっとセンスのいいおねえさんをイメージしています。

北野町や岡本、芦屋あたりに住んでいそうで、学校は甲南女子大生(南女)で、神戸の街に溶け込むようなファッションを着て、三宮にも出没する身近なお姉さま系です。

このようなイメージを具体的に表したモデルが、一方ではお店で働いていて、読者モデルでありながら、店ではあなたのファッションを選んでくれます。

六甲アイランドにファッションマートがあり、そこでは、テレビ局の後援とファッション雑誌の協力があり、だんだんと神戸から東京、名古屋、上海へと商圏を広げてきています。このファッションショーには神戸コレクションに憧れた、次の読者モデルを目指す娘さんたちがわんさか集まってきます。

ファッションは流行であり、誰かが着ていれば、”私”も欲しくなり、それが広がると持っていないと時代遅れになることもあります。そこで、流行を作ることを計画的に企画し、それがズバリ当たったのが今回の報告にあった「神戸コレクション」のようでした。

神戸にいるとあまり感じなかったことですが、他の都市から見ると、神戸のお嬢さんはアカ抜けして、センスのいいアーバンライフを主張するお嬢さんなのです。

これに憧れて、神戸に住みたい、神戸で働きたい、神戸の人と結婚したいというようになれば、結構なことです。


これまで、少し意味が分からなかった若い娘たちの消費者行動の謎が理解できたように思いました。

今日は月例研究会が50回になった記念でベンチャー学会が神戸で記念大会を開き、150人以上の参加者が神戸ハーバーランドセンタービル23階に集まり、大成功となりました。

朝から始まった研究会は6時ぐらいまで続き、皆さん熱心に報告に聞き入っていました。

最後に、小西先生より今日の神戸ベンチャー大会への出席に対する感謝のご挨拶がありました。