須磨浦ロープウェイに乗り、カーレータ-に乗り、回転展望閣に座り、神戸の西をぐるりと見渡しました。
神戸 桜:神戸の桜と言えば、須磨浦公園です。須磨浦公園の須磨浦ロープウェイに乗れば、一目3200本の桜が見えます。須磨浦山上遊園で花見(3)
神戸の桜の探索は、まだ続きます。何しろ須磨裏公園の桜は、3200本もあるのです。ひとつひとつの桜にも、咲き方の違いがあって、ゆっくり咲いている桜は、まだ蕾ばかりで、早く咲いている桜は、そろそろ満開に近くなっています。
吉田兼好はこういうときに、問題を提起しています。吉田兼好の提起は、「花は盛りに見る物ですか。月は、満月(くま無き)の時に見るものですか。」確かにそうです。全てが整っているときの方が、美しいとは言えません。
これから咲く桜や、これから満月に向かう月の方が美しさもあります。関西学院大学では、これから満月に向かう三日月を校章にしている例もあります。
須磨観光ハウスで、昼食を頂いたあとは、ロープウェーに乗って、山頂から桜を見てみます。ロープウェー往復700円です。
天気が良いので、ロープウェーからは遠くまで見え、神戸の街が一望できました。山頂の桜は、「満開」ではなく、八分咲きと言ったところです。
ロープウェーで山の中腹まであがって、ひとまず須磨山の中腹あたりの桜を見てみます。
ついこの間まで寒い寒いと思っていたのに、自然はゆっくり、地表を彩って、人の気持ちを温かくしてくれ、5月を思わせるツツジの花も咲いていました。松葉博雄は、ツツジの咲く頃が好きです。サツキの咲く頃が好きです。鯉のぼりの棚引く頃が好きです。
桜はまだ、枝の先の方には蕾が沢山残っていました。
それにしても、桜の花はきれいで、思わず、声をかけたくなるような美しさです。でも、もし、美しい女性が歩いていて、その美しさに思わず、声をかけるときは、どんな声をかけたらいいでしょうか?
昔だったら、「ハンカチ落としましたよ」と、自分のハンカチを出して、声をかけるきっかけを作るのは、古典的な手です。今だったら、「携帯落としましたよ」は、おかしいし、「携帯が鳴っていますよ」と、いい加減な声かけができそうです。
奥さんと一緒に須磨ロープウェーに乗って、海に向かって東側の方を見ています。東側の景色は、須磨の海水浴場と、その先には長田の工場街、遙か先には、三宮の高層ビルが並んでいます。
須磨浦公園の桜は、5、60年は経っている、花で言えば盛りの頃で、美しさに落ち着いた美しさがあります。
ロープウェーを降りると、乗り換えです。次は、宙づりでないカーレーターに乗って、さらに上を目指します。カーレーターは、往復300円です。
スキー場で乗るような、二人がけの椅子に座って、ベルトコンベアーで敷かれた通路をガタガタしながら、歩くよりはましな交通手段ですが、尾てい骨には響きます。
松葉博雄の奥さんは、お尻が痛いと訴えていますが、どうしてあげることもできません。ここまで来ると、桜はほとんどが、5分咲きです。麓と頂上で気温が違うせいでしょうか?
海に向かって右に広がる景色は、塩屋、垂水、明石に続き、その向こうは播磨の地方です。全部ひとつに見えるこの土地も、住宅用に買えば、わずか30坪や50坪に新築住宅を建て、たちまち何千万円の銀行ローンになって、船のアンカーのように、その人を長期間、足を引っ張って動けなくなってしまいます。
展望台には、沢山のお花見客がいました。この回転展望台は、床が回ります。床が回るので、座っていると360度の眺望が楽しめます。
回転展望台で席を取って、周りを見ている観光客は沢山いますが、全員がテーブルチャージとして何かを注文するとは限りません。座っておしゃべりをして、何回か展望すると、注文なしで帰っている人も多くいます。
しかしここは、有料の席と考えて、松葉博雄はカウンターに行き、セルフで運びます。注文したのは、缶ビールと、海老ピラフです。
松葉博雄の奥さんは、さっき須磨観光ハウスで昼食を食べたばかりなのに、ご飯物の海老ピラフを注文するのは、納得いかないようですが、何も頼まないわけにもいかず、450円のピラフを少しずつスプーンですくって、ビールのアテにして食べています。
ここで、回転展望台の経営について考えれば、繁忙期にはテーブル係を配置して、席についたら注文を尋ねるだけで、きっと、ジュースくらいは注文が取れると思います。
一年に最も忙しい、桜の花が咲く頃には、テーブル係がいるだけで、相当な注文が取れそうです。
再びロープウェーで地上に戻ります。
週末の土日くらいには満開になるでしょうか?お花見を楽しみにきたお花見客で、いっぱいになりそうです。
満開、八分咲き、五分咲きと、色々な桜を見ました。
再び、山陽電車に乗って、三宮を目指します。神戸高速鉄道で、阪神・阪急・山陽が繋がっていますが、接続がとても悪く、西に行くにも東に行くにしても、何度乗り換えることなのか…ダイヤの組み替えは、なんとかなりませんか?
2011年4月7日(木)