桃源郷を目指して:桃の花が咲くには、EM菌を使った堆肥づくりをしています。
桃の花は、啓蟄を過ぎた頃から、咲き始めます。桃の花が咲くには、EM菌を使った堆肥づくりをしています。
桃の花です。桃の花が咲く頃は、
啓蟄(けいちつ)の頃から、やや時候も暖かくなり、
そろそろ虫や蜂が飛んで来る頃です。
この写真はちょうど3月15日頃の写真です。
今にも花が開きそうなつぼみが沢山あります。
開花の早いつぼみがいくつか咲きました。
梅が咲き終えると、庭の彩りには、
桃の花が、代わってくれます。
桃の花が咲くと、桃源郷となります。
これは、理想的なユートピアを意味します。
桃の花が咲く、山里の静かな郷で、
若い美しい娘が桃の花の小枝を手にもって、
明るい日差しの中で歌を唱いながら、
恋する彼が来るのを待っています。
空からは管弦の音が聞こえ、
その音は小鳥のさえずりであり、
小河のせせらぎの音でもあります。
こんな桃源郷が我が家にあるわけがなく、
その断片の桃の花が桃源郷へのあこがれを誘っています。
「李も桃も桃のうち」と言うように、
早口言葉では、
「すもももももももものうち」と繰り返して、
正確に言えば口の回りもよくなってきます。
二日後の3月17日です。
もうほとんどの花がふっくらと咲いています。
夜になると、ピンク色に輝く梅が、
一際庭を明るく照らしていました。
この頃の梅は、咲いたといっても、
まだ花の開き具合は5分開きくらいのものが多いです。
満開まではあと少しです。
夜は、カーテンを開けて毎晩、
花見酒を頂いています。
3月21日の朝です。梅は満開になりました。
ふっくらとした柔らかいピンク色の花が、
しっかりと咲いています。
なんだか桃源郷らしくになってきました。
桃の花が咲くと、次に心配が沸いてきます。
桃の花が受粉するかどうかです。
啓蟄も過ぎたので、
そろそろミツバチが飛んできても良い頃ですが、
余りミツバチの姿を見ません。
ミツバチはどこに行ったのでしょうか?
仕方がないので、松葉博雄は、
ジョンソン・エンド・ジョンソンの綿棒を取りだし、
人工授粉を試みてみます。
棒の先に綿棒をくくり、桃の花の蕾の辺りを探っていき、
受粉活動をしてみました。
桃の花がなぜこんなに、
沢山開花したのでしょうか。
それには、こつこつとした地味な努力があるのです。
沖縄の片山正喜さんから聞いた、
EM菌の活躍があるからです。
方法は、台所で出る余り物の食材や、
食べ残しの食糧をバケツにためておいて、
桃の木の根っこのあたりに穴を掘り、
バケツの食材を穴に埋め、
その上にEM菌の素をかけておきます。
2010年はこつこつとEM菌の肥料を繰り返し、
桃の木の根っこに埋めておくと、
春には、こんなに花がキレイに咲きました。
桃源郷は、何となくできるものではありません。
桃源郷を求めれば、
桃源郷を作るような環境作りから始まります。
さらに、桃の花が結実すれば、
桃の実に栄養がいきわたるように、
堆肥を続けます。
2011年3月22日(火)