坂の街 淡路市 魚の街岩屋 瀬戸の細道を歩く 〜猫が通る坂道と、新鮮な魚屋の香り〜
淡路市岩屋の細道 瀬戸内海の細道探索 小さな道の先の新鮮魚屋でお買い物

〜猫が通る坂道と、新鮮な魚屋の香り〜
淡路市岩屋の町には、
観光地のガイドブックに載らない
「瀬戸内の細道」があります。
家々の間を縫うように続く細い坂道。

猫が通り抜け、人がすれ違うのもやっとの幅。
一歩踏み外せば転がりそうな坂の先に、

青い海が顔を出します。

この細道を歩くと、

昔の漁師町の息づかいが
今も残っているのを感じます。

明石海峡大橋が架かる前、
ここ岩屋は淡路島の“玄関口”でした。
船で本州と行き来し、漁に出る人、
魚を買う人で毎日がにぎわっていたのです。
🐟岩屋の魚は“前の瀬”の恵み
岩屋の魚は「前の瀬」と

呼ばれる明石海峡の潮流で育ちます。
速い潮と豊富な餌に鍛えられ、
身が引き締まり、味が濃い。
タイ、イカナゴ、ちりめん
…岩屋漁協の名を全国に広める味覚です。
橋ができてからは、

車で通過される町になってしまいましたが、
細道に入ると、生活の香りと
海の匂いが混ざり合い、どこか懐かしい。

尾道や三原を思わせるような
瀬戸内の風景が、岩屋にも息づいています。

🐈猫と出会う坂の町
細道を歩いていると、
石垣の上や軒先に猫たちの姿。
まるでこの町の案内人のように、
ゆっくりと歩を進めています。

細い道、分かれ道、
迷路のような坂を上りきると、
目の前に広がるのは明石海峡大橋と、
キラキラと輝く海。

まるで一枚の絵のような絶景が、
登り坂の疲れを吹き飛ばしてくれます。
🍴坂の下で見つけた魚屋さん
坂を下ると、小さな漁協直営の魚屋があります。

どれも朝獲れの新鮮な魚。

刺身も安く、身がぷりぷり。

「ここで定食が食べられたらいいのに」と
思わず口に出るほど。
今回は、刺身と煮つけ用のカマス、イカを購入。

家に帰ると、奥さんが手際よく料理してくれました。
食卓には海の恵みと、
瀬戸の風が運んでくれた幸せが並びます。

🏡岩屋の細道に息づく暮らし
観光地のように整備された道ではなく、

人々の暮らしが息づくリアルな瀬戸の風景。
登り坂の途中で振り返れば、
明石海峡大橋がまるで空にかかる橋のように見えます。

「岩屋の細道」には、
観光パンフレットには載らない、
暮らしと時間の積み重ねが詰まっています。

坂道の途中で出会う猫たち、
海の香り、魚屋の笑顔。
それが淡路島・岩屋の本当の魅力です。
📸岩屋を歩くあなたへ
カメラ片手に、ゆっくりと歩いてみてください。

朝の光に照らされる坂道、
夕暮れの海の色、猫のしっぽ。
どれもが一枚の絵のように美しく、
きっとあなたの心にも
「ふるさと」を感じさせてくれるでしょう。
2025.11.13