「パソコン音痴の社長が、55年かけて学んだこと」──変化の時代を生き抜く力
投稿No:10384
得意な人も、そうでない人も パソコン操作の差が教えてくれる成長の本質 「パソコン音痴の私が、55年かけて学んだこと」──変化の時代を生き抜く力

「パソコン音痴の私が、55年かけて学んだこと」──変化の時代を生き抜く力
立冬を迎え、朝晩の空気が一段と冷え込みました。
街路樹の紅葉が色づき、
季節の移ろいを感じる頃です。
季節の移ろいから、
過ぎ去った過去のことを思い出します。
想い出の深いのは、
パソコン導入期の頃の小尾です。

私が起業した55年前には、
パソコンなど影も形もありませんでした。
全くのパソコン音痴です。
電話は黒電話、書類は手書き、
計算はそろばん、電卓。
しかし、顧客管理には、どうしても
パソコンが必要と感じました。
富士通ビジネスシステムに相談
顧客の氏名、住所を入力すれば
顧客へDMを出すために、ラベル出しや
ターゲットを絞って、検索ができます。
最初に導入したのは、
富士通の9450という機種でした。

写真出典 https://news.mynavi.jp/article/20210614-fujitsupc40th04/
ソフト会社を紹介してもらい
わが社用にカスタマイズした
アプリを作成してもらいました。
導入には、パソコンの基礎知識が必要で
星電社のPC売り場が主催する
パソコン教室で、パソコンは何ができるのか?
といった、知識を学び、アプリの注文をしたのです。
写真出典 富士通
そんな時代に会社を始め、
今日まで続けてこられたのは、
「学び続ける」覚悟があったからだと思います。
2000年に社会人大学院へ入学したとき、
パソコンを導入しても、
社長の私はパソコン音痴が続いていました。

しかし、大学院に入学すると
突然パソコンが必須科目に。
メールの送信、エクセルでの資料作成、ゼミ発表……
慣れないキーボードに向かい、

まるで初めての外国語を学ぶような毎日でした。
それでも諦めず、少しずつ慣れていくうちに、
「できることが増える喜び」が
大きな励みになりました。
2004年からはブログを始め、
大学院で研究活動が始まったころ
写真も、デジタルカメラに移行してきました。
これまで、フィルムを使って、DPEで
写真撮影していたのが、
DPE無しで、気軽に写真が撮れるようになったのです。
これを機会に、写真を使うブログ作りを始めました。
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今では1万本を超えるほどの記事を発信。
2025年9月には、
アクセス数も、1200万PV突破です。

社員に助けられながら、文章を書き、
画像を載せ、更新を続けてきました。
初は“パソコン音痴”だった私が、
気づけばITで人とつながる時代に生きています。

社内を見渡すと、
若い社員はみなパソコンを
自在に使いこなしています。

小学生の頃からデジタルに触れている世代です。
正直、うらやましいと思うこともあります。
しかし、得意・不得意があるのは当たり前。
大切なのは、苦手だからといって避けないこと。
小さな挑戦を積み重ねることでしか、
成長は得られません。
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パソコン操作も人生も同じです。
失敗して、学んで、次に生かす。
その繰り返しの中に、成長の本質があります。
「成長は小さな努力の積み重ね」
──これは、私が長年社員に伝えてきた言葉です。
冬の冷たい風が吹く季節。
新しいことを学ぶには、
心のストーブを燃やすような熱意が必要です。
パソコンが苦手でも、DXが難しくても、
今日できる小さな挑戦から、
一歩ずつ進んでいきたいと思います。
