【社長経営学79】理念が浸透したとき、会社はお客様と“共鳴”し始める

【社長経営学79】顧客第一の経営理念を浸透させるため 社長からのメッセージを 頻繁に発信 顧客第一の理念を浸透させるため社長は“発信を止めてはいけない”

メルスプランとの出会いが、経営理念を揺さぶった

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2001年。私が経営学を学び始めた頃、

メニコンのメルスプランの広告に、さんプラザコンタクトレンズの名前

メニコンが打ち出した

定額制・会員制システム「メルスプラン」に

加盟するかどうか、

私は真剣に悩んでいました。

会員は会費さえ払えば、

レンズが破損しても、

度数が変わっても、

何度でも交換できる。

“レンズを買う”のではなく、

“安全に使い続けるサービスを買う”。

今でこそサブスクは当たり前ですが、

当時は小売店の価値観を

根本から揺さぶる仕組みでした。

阪急電車にメルスプランの中吊り広告


加盟店のメリットと、同時に押し寄せた不安

在庫を持たなくていい。

レンズは全国の加盟店でサポート可能。

まさに画期的なシステム。

しかし現実は甘くありません。

メニコンから支払われる手数料は

1人あたり月1,000円以下。

数百名では固定費の足しにもならない。

何万人もの会員を獲得して初めて、経営が安定する。

「本当にやっていけるのか?」

「資金繰りは持つのか?」

経営者として、眠れない夜もありました。

メニコンのメルス会員 40万人突破


必要なのは「仕組みの理解」よりも「価値観の共有」

メルスプラン導入の成否を握るのは、

商品でも価格でもありません。

社員が“本気で”メルスプランを良いと思えるかどうか。

なぜなら、入会を勧めるのは社員。

サービスを提供し続けるのも社員。

退会を防ぐのも社員だからです。

だから私は決めました。

顧客第一の価値観を、社員全員の心に浸透させる。

そのために社長である私は、

“発信し続けること”を自分の責務としたのです。


社長のメッセージは、会社の方向を示す灯台

私はとにかく、あらゆる形でメッセージを出し続けました。

  • ブログ「社長研究室」を毎日のように更新

  • 社内メールで価値観を繰り返し発信

  • 給料袋に筆墨でひと言

  • 月例会議・朝礼で顧客エピソードを紹介

  • その理念に沿った社員を表彰

  • 新人研修、eラーニング、慰労会での対話

  • メニコン マンスウェアトーリック

“メルスプランはお客様のためになる”

この価値観を、全員が心から信じられるように。

組織が一つの目標に向かうためには、

社長が理念を語り続けるしかありません。


■理念が浸透したとき、会社はお客様と“共鳴”し始める

数年後、変化が起きました。

メルス会員の方から

「入ってよかった」「安心して使える」

というアンケートはがきが届き始めたのです。

社員の言葉と、お客様の気持ちが重なり合う瞬間。

これは、経営者として何よりの喜びでした。

理念を掲げるだけでは、

会社は変わりません。

理念が“共感”として現場に根を張ったとき、初めて強い組織になる。

メルスプランは、私にそのことを教えてくれました。

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次回

【社長経営学80】

“価値観”が会社を強くする —— 経営理念を行動に変える方法

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                    2025.11.30

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