【社長経営学77】経営理念はスープのように──冷めないようにに温め続ける 経営理念の浸透施策

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【社長経営学77】経営理念の浸透が戦略の成果に影響するだけでなく 従業員の仕事観にも変化を起こす

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経営理念の浸透とは、

企業が掲げる理念を従業員が深く理解し、

日々の業務で実践している状態を指します。

これは、従業員の行動指針となり、

組織の一体感を高め、

企業の持続的な成長に不可欠です。

理念浸透の重要性

   従業員が共通の価値観を持つことで、組織全体が一体となります。

  従業員が業務上の意思決定をする際の明確な基準となります。

  企業と従業員自身の存在意義ややりがいを明確にします。

  理念への共感が従業員のモチベーションを高め、パフォーマンス向上に繋がります。

  理念浸透の具体的な方法

1. 理念の明確化と共有

  行動基準を作成し、理念の意図や意味を従業員が理解しやすいようにします。

  社内報、研修、朝礼、社内広報紙などで理念の広報を続けています。

2. 共感と実践の促進

  役職者と従業員同士で理念について話し合う機会を設けます。

  経営者、管理職が率先して理念を体現し、手本を示します。

  人事評価制度に理念に基づいた行動を評価する項目を設けます。

3. 継続と習慣化

  継続的に年単位の長期スパンで根気強く取り組みます。

  理念が企業文化として根付き、従業員が自然と体現できるようクレドを作成

経営理念をどれだけ語っても、

社員に伝わらなければ意味がありません。

大学院で「経営理念の浸透」を研究していた頃、

私はこのテーマを数字で確かめようと考えました。


🔹研究から見えた「理念のちから」

2007年と2012年、

メニコン田中英成社長インタビュー

メニコンの社員の方々に

2度のアンケートをお願いしました。

「メルスプラン」を通じて、

社員の意識や行動が

どのように変化したのかを追跡したのです。

結果は明らかでした。

時間をかけて経営戦略を進めるうちに、

理念が社員の中に浸透し、

仕事への誇りや主体性が高まっていたのです。

つまり――理念が人を動かし、成果を生み出す。

それを実証的に確認できた研究でした。

🔹理念はスローガンではなく「行動の軸」

会社の理念は、単なる飾り言葉ではありません。

社員一人ひとりの判断基準であり、

日々の行動の指針です。

この理念が現場にどれだけ根づいているかが、

やがて会社の成果を左右します。

だから私は、新入社員研修を必ず自分で行います。

経営理念を、社長の言葉で「最初に」伝えるためです。

理念を読んで説明するだけでは心に届きません。

自分の体験や失敗談を交えながら語ると、

社員の表情が変わり、頷きが生まれます。

それが、理念を「言葉」から

「実感」へ変える瞬間です。


🔹理念はスープのようなもの

理念は熱いスープのようなものです。

つくった直後は熱く、香りも立ちます。

けれど、火を止めてそのままにしておくと、

やがて冷めてしまいます。

どんなに素晴らしい理念や戦略も、

語り続ける人がいなければ冷めていきます。

だから経営者は、

いつも火を入れ続けなければなりません。

社員の心を温め直すように、

「なぜこの会社が存在するのか」を何度でも伝える。

それが、経営者のいちばん大切な仕事だと感じています。


🔹理念は繰り返して伝えることで根づく

理念は一度伝えて終わりではありません。

繰り返し、何度も、

心に注ぎ続けることでようやく定着します。

それが組織を強くし、

会社を長く支える力になります。

経営理念の浸透は、

戦略の成果に影響するだけでなく、

社員一人ひとりの「仕事観」をも変えていく。

それが、私が研究と実務の両面から得た確信です。

🟢まとめ

理念とは、「熱を冷まさない仕組み」である。

経営者の言葉が、会社の心を温め続ける。

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                        2025.11.12