神戸三宮 さんプラザビル老朽化 建替えニュース 再開発へ
神戸三宮 さんプラザビル 老朽化 さんプラザビル建替えニュース 半世紀を経て 老朽化したさんプラザビル 耐震性の課題から再開発へ
テレビ報道によれば
さんプラザビルの建て替え工事の
ニュースが放映されていました。
さんプラザビルの建て替え工事について
ついに動き出そうとしているようです。
1970年に竣工したさんプラザビルは、
2025年で築55年を迎えました。
三宮といえばさんプラザ、
と言われるくらい、買い物や病院、
オフィスがそろい、
人々の暮らしに寄り添ってきた存在です。
しかしこれまで、
老朽化や耐震性の課題から、
以前より「建て替え」の必要性が
何度も議論されてきました。
阪神・淡路大震災では上層階が撤去されるなど、
大きな影響を受けたこともあり、
以降「再整備」の声が度々上がってきましたが、
区分所有者の数が多いことや費用の問題から、
実現には至らなかったのです。
ところが近年、
三宮再開発の流れの中で
建て替えの機運が高まり、2020年度から
「今後のビルのあり方検討会」が発足したのです。
2023年度のアンケートでは
7割以上の区分所有者が建て替えに賛成し、
2025年7月にはついに
「再開発協議会設立の準備会」が立ち上がりました。
これは過去の検討段階を
大きく前進させる出来事です。
現在想定されている
スケジュールでは、
2030年頃に具体案の提示、
2035年頃に着工、
2040年頃に完成という
長期計画が見込まれています。
ただし、事業費は
600~800億円規模と試算されており、
所有者の負担や資金調達、
計画内容の合意形成など、
解決すべき課題は多く残されています。
さんプラザコンタクトレンズは1971年に創業し、
その時からさんプラザビルに拠点を構えました。
以来、半世紀以上にわたりこの場所で
営業を続けています。
我が社にも、建て替え検討会の案内が来たので
創業以来ずっとこの場所で
営業を続けてきた立場として、
そしてこれからも営業を続けていく立場として、
参加することにしました。
内容は、先行地区の関係者を招いての
講演・意見交換です。
受付を済ませて
席に着きます。
平日のお昼過ぎだったので
そこまで参加者は多くはないと思いましたが
区分所有者のみなさんは
結構な人数集まっていました。
もし建て替え工事が現実になるならば、
とても大規模な工事となるので、
慎重になっているようです。
説明の中では、他のビルの建て替えを
例に挙げながら説明が進められていました。
みなさん真剣に耳を傾けています。
創業以来、もう半世紀以上
さんプラザビルで営業を続けていますが
本当にいろいろな出来事がありました。
このビルにお店を構えた事を思い出します。
1971年ごろ、
三宮は神戸市主導の市街地再開発が始まり、
最初に造ったさんちか地下街と、
最近出来たばかりのさんプラザビルが双璧でした。
この二つの商業施設に的を絞って、
空き店舗を探しましたが「さんちか」は
どの店も賑わっていて
空き店舗はありませんでした。
さんプラザビルに視察に行くと
日曜日には若い女性客で
センター街に位置するビルは賑わっていました。
ここなら、コンタクトのお店にぴったりと、
事業計画で考えていた
起業への期待で胸が高まってきました。
3階を見て回ると、
3階の北側には偶然にも
医療コーナーがありました。
医療コーナーには内科、耳鼻咽喉科、
歯科がテナントに入っていて、
幸い眼科はまだ在りませんでした。
僅かに一か所18坪の空き店舗が
残っていることを確認しました。
この18坪の小さな空き室が希望の星だったのです。
振り返ってみると、
さんプラザで過ごしてきた年月は、
まさに我が社の会社の歴史そのものです。
そして同時に、
三宮という街の歴史でもあります。
1995年の阪神淡路大震災では、
さんプラザビルも大きな被害を受け、
上層階が撤去されるなど
大きく姿を変えることになりました。
その後の三宮は、
時代の流れとともに少しずつ姿を変えてきました。
街並みが整い、新しいお店が生まれ、
人の流れも変化していきました。
我が社は、その移り変わりを
ずっと見守り続けてきました。
そして今、さんプラザを含めた再開発が
本格的に動き出しています。
長年さんプラザと共に歩んできた
歴史を大切にしながら、
これからこの街が
よりよい姿へと変わっていくのを
期待を込めて見守っています。