【社長経営学75】博士論文を出版・贈呈 大阪公立大学大学院客員研究員に就任 研究と後進の育成
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博士論文を出版 大阪市大大学院の客員研究員に就任【社長経営学75】
博士号取得の喜び
博士号を授与された数日後,
神戸商大大学院 小西ゼミの皆さんが、
博士号修得の祝賀会をしてくれました。
乾杯の音頭をとってくださった
恩師小西一彦先生の言葉は忘れられません。
「松葉さん、博士号取得おめでとう。」
その一言に、胸が熱くなりました。
長年の努力が報われた瞬間であり、
これまで支えてくださった先生方や仲間、
そして家族の顔が次々と浮かんできました。
小西ゼミに入ったあの日から始まった経営学の旅。
マーケティング研究に心を惹かれ、
夢中で学び、夜遅くまで議論を重ねた日々。
振り返れば、その積み重ねが、
今の博士号へとつながっていたのだと気づかされます。
博士論文を出版
博士号を請求する論文は、
製本すると300頁を超える大作になりました。
原本は提出後は手元に残りませんでしたが、
出版によって再び手に取ることができました。
タイトルは――
「顧客満足追求のダイナミクスに関する実証研究
―コンタクトレンズ業界における事例研究から―」
金文字で表紙に刻まれた題名を目にした瞬間、
胸が震えました。
まるで自分自身が晴れ着をまとったかのような、
誇らしくも照れくさい気持ち。
結婚式の新郎になったような感覚さえありました。
研究を支えてくださった
企業や業界関係者の方々へは、
感謝を込めて著書を寄贈しました。
この論文は、私ひとりの成果ではなく、
多くの方々の協力と支えの結晶なのです。
大阪市大の客員研究員へ
博士号取得後、
いくつかの大学から
専任講師のお誘いをいただきました。
けれど私は経営者。
自社の経営を担う責任があります。
そんな私に声をかけてくださったのが、
大阪市立大学の明石芳彦先生でした。
「客員研究員として研究を続けながら、
後進の育成にも関わってほしい」
その言葉に背中を押され、
11月より客員研究員に就任いたしました。
驚いたのは、
ゼミに次女の中学時代の同級生が
院生として参加していたこと。
彼女もサービス・マーケティングを研究しており、
こう話してくれました。
「松葉さんの博士論文を明石先生から見せていただき、
参考にさせていただきました。」
自分の研究が次世代の学びにつながっている
――その事実に胸が熱くなり、
学問のバトンを受け渡す責任を強く感じました。
経営と研究、その両輪で
博士論文の出版、
そして客員研究員としての新しい挑戦。
経営者としての現場経験と、
研究者としての学びを重ねながら、
私はこれからも
「経営学を人の役に立てる学問にする」
という信念を歩み続けます。
これまで支えてくださったすべての方に、
心から感謝を込めて。
読者の皆さんへ
人生のどこかで挑戦をあきらめそうになったとき、
どうか思い出してください。
努力は必ず形となり、
支えてくれる人とのつながりが、
道を切り開いてくれます。
学びに遅すぎることはありません。
一歩を踏み出せば、必ず未来は変わります。
私の博士論文が、
皆さんの挑戦を後押しする小さな力になれば、
これ以上の喜びはありません。