18歳と81歳の違い 「恋に溺れるのが18歳 風呂で溺れるのが81歳」 どんな違いがある?

18歳と81歳の違い 「恋に溺れるのが18歳 風呂で溺れるのが81歳」

数年前に

「18歳と81歳の違い」という

つい笑ってしまうような対比が

話題になりました。

どこかで目にしたことがある方も

多いかもしれません。

18歳と81歳は、数字は同じでも、

人生の位置はまったく違います。

以前話題になった18歳と81歳の違いを

いくつか紹介します。

恋に溺れるのが18歳、風呂で溺れるのが81歳

・道路を暴走するのが18歳、

 道路を逆走するのが81歳

・心がもろいのが18歳、骨がもろいのが81歳

・ドキドキが止まらないのが18歳、

 動悸が止まらないのが81歳

・まだ何も知らない18歳、

もう何も覚えていない81歳

・恋で胸を詰まらせるのが18歳、

餅で喉を詰まらせるのが81歳

こうして見ると、

確かに笑ってしまうものばかりです。

ですが、年齢を重ねる中で

あらためて自分の人生を振り返ってみると、

私自身も、見える景色が変わったなと

感じることがたくさんあります。

そこで今回は、

私が思う18歳と81歳の違いを、

考えてみようと思います。

1.「体力・身体感覚」

無理がきくのが18歳、

無理をしないのが81歳。

18歳の頃は、徹夜も平気でした。

体力も回復力も、

「寝れば治る」の一言で済んでいました。

それに比べて、高齢者にもなると、

体の変化に敏感になってきます。

少し疲れてきたなと思ったら、

無理せず休む時間を取ることが大切です。

その10分、15分が、

その後の元気と集中力に大きく関わるのです。

昼寝も、エネルギーの再チャージです。

2.「時間」の使い方

「時間を持て余すのが18歳、

 時間を惜しむのが81歳。」

18歳の頃は、

時間が無限にあるように思えました。

1日が長く感じられ、暇を持て余したり、

逆に、なんでこんなに忙しいんだと

嘆いていたこともありました。

でも高齢者になると、時間は有限であり、

貴重だと身にしみて感じます。

いつも、時の流れの速さに

驚かされています。

綺麗な満月を見ても、

18歳の頃は特に何も感じませんでしたが、

高齢者の今は、あと何回

綺麗な満月がみられるかと

考えてしまうこともあります。

経営者としての時間も同じです。

若い頃は、どれだけ長時間働くかが

大切に思えましたが、

今では限られた時間で、

どれだけ価値を生み出せるかのほうが

大切になっています。

3.「挑戦」への姿勢

「失敗を恐れず進むのが18歳、

失敗を知ったうえで進むのが81歳。」

18歳は、怖いもの知らずです。

失敗しても、

まだまだ取り戻せる年齢です。

無謀ともいえるチャレンジを

いくつも重ねていきます。

その勢いと希望こそが、

若さの象徴なのかもしれません。

高齢の今は、慎重さも身についた反面、

「失敗を恐れるな」という若い日の気持ちを、

忘れないでいたいと思っています。

経営も同じです。

リスクを見極めることも大切ですが、

守ってばかりでは成長はないのです。

だからこそ、年齢を重ねても

「挑戦する姿勢」だけは

持ち続けたいと思っています。

4.「将来」へのイメージ

「これからどう生きるか」を考えるのが18歳、

「どう生きてきたか」を見つめるのが81歳。

18歳の頃は、「将来はこうなりたい」

「あんな仕事に就きたい」など

未来に向かって走るばかりで、

振り返ることなんて考えもしませんでした。

けれど、高齢になった今は、

これまでを考える時間の方が増えてきます。

後悔もあれば、誇りもあり、

思い出もたくさんあります。

希望で膨らんでいた18歳の心とはまた違う、

充実感があります。

5.「お金」との向き合い方

「お金を自分のために使いたい」のが18歳、

「お金を誰かのために使いたい」のが81歳。

18歳の頃は、企業をして稼ぎたい

という思いが強くありました。

自分の欲しいものを買い、

自由に使えるお金が増えることに

喜びを感じていました。

しかし、経営をする立場になり、

「お金は“回すもの”であり、

“使い方”こそがその人の価値を表す」

ことを学びました。

そして高齢になった今、

「誰のために、どんな価値を生み出せるか」

を考えるようになりました。

それが、会社を通して社会に返す、

社会貢献ということだと思っています。 

こうして振り返ってみると、

価値観も体力も、時間の感じ方もまるで

正反対で一見すると、

まったく別世界にいるようにも思えます。

それでも、18歳も81歳も、

「そのときそのときの自分」を

一生懸命に生きているという点では、

まったく同じ人生の

大切な一部なんだと感じています。

若さには勢いと希望があり、

年齢を重ねた今には、

深みと充実感があります。

どちらが良い、悪いではなく、

その時その時の「自分らしさ」が、

一番の価値なのかもしれません。

18歳の自分は、

あの頃の自分なりに精一杯でした。

そして今の自分も、今の自分なりに、

精一杯生きています。

その積み重ねが、人生という道を

つくっていくのだと思います。

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