八幡宮:鷲尾綱貞によって建立された六條八幡宮の三重塔は、文正元年(1466年) から、544年経過しています。

神戸北区の六條八幡宮 参拝:紅葉めぐり・今年の秋を目一杯味わう(5)

神戸市内に、こんなに文化財があるのかと、驚いています。2010年の秋は、安産と家内安全の祈願のために、あちらこちら神社仏閣巡りをしています。

三重塔

探せば、神戸市の北区だけでも、あちらこちらに何百年も前の文化財があります。

六條八幡宮の三重塔を見ます。こちらも、大正三年に重要文化財に指定された建物です。

三重塔

お寺に、三重の塔があるのは、室町期における神仏習合の名残です。

三重塔

兵庫県内で、三重塔がお寺にある神仏習合は、3箇所あります。ひとつは今日訪れた、六條八幡宮、もうひとつは先日訪れた、石峯寺、そして最後が養父市にある名草神社です。

この三重の塔は、五百年前に建てられたものなのだそうです。

三重塔

大きな杉の木に囲まれています。

三重塔

三重塔

寄木造りの三重塔は、風雪にさらされて、建立のときの煌びやかさはありませんが、光るものだけが金ではないように、この三重塔は光らなくても、後光を放っています。

三重塔

 

三重塔

地方の一武将が、建立し、その後地域住人が守ってきて、明治維新のときも壊されなくて、おかげで、今日、松葉博雄のその美しい三重塔を拝むことができました。

三重塔

周りの石垣や、狛犬、石囲いなどは、時代を置いて、最近、少しずつ、寄進者が建立したようで、これも、文化財も守ろうという姿勢がうかがえます。

三重塔

桜の木もあり、春になれば、美しい桜の花の衣装を着た、三重塔を参拝したいものです。

 

2010年11月18日(木)