石峯寺(しゃくぶじ)で、感心したのは、歴史が古いこと、よく整備されていること、薬師堂と三重塔が美しいこと、静かなこと、徳川家のご恩に報いていることなどです。

先週は一歩手前だった紅葉に再チャレンジ旅(5)

三重の塔の裏側には、小さな池があります。池の真ん中には、石仏がお祭りされていて、その周りには、ハスの葉が生い茂り、一本のハスの花が咲いていました。

石峯寺

ハスの花を見れば、思い出すのは、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。先ほどの真っ赤に色づいた紅葉とは、打って変わって静かで神秘的な空間がありました。

石峯寺

さらに、奥に入っていくと、神秘的な静寂が伝わってきて、松葉博雄の奥さんは、この先に進めないと、一人引き返しました。

松葉博雄は、なんだか、結界を越える、波長のような、目に見えない信号を感じ、さらに前に進んでみました。

石峯寺

すると、向こうの方に、小さな祠が祭られていて、さらに近づいてみると、祠は、かなり傷んでいて、何か、傷の手当てを求めているような、小さな、聞き取りにくい、波長を受信します。裏に周ってみると、相当傷んでいます。

石峯寺

祠の近くの、杉の木は、風で飛ばされたのか、根っこから倒れています。

石峯寺

山道を登り、少し上のほうに上ってみると、途中、踊り場に不動明王が祭られています。お参りする人も、近年途絶えたのか、かなり傷んでいます。

石峯寺

石峯寺

霊気を吸って、お参りをして、しばらく静寂の中で、何が変わったのか、一人で一時考えて、奥さんが待っている、明るい場所へ戻るように、同じ道を戻って、本堂へ向かいます。

石峯寺

もう一度この素晴らしい紅葉を、目に焼き付けています。

石峯寺

石峯寺

石峯寺

石峯寺

こんなところに、徳川将軍家の歴代将軍をお奉りする、尊霊碑がありました。上ってみると、徳川将軍家から、寺社領として、70石をいただいた、そのお礼に、歴代の将軍をお奉りしていることが、分かりました。

石峯寺

石峯寺

石峯寺(しゃくぶじ)が、古いのも、何しろ、孝徳天皇(645年~653年)の時代に、天皇の勅願所であった由来にあります。すごいなぁと、感心して、石峯寺(しゃくぶじ)を後にしました。

2010年11月11日(木)