お正月の準備 部屋に飾る 松竹梅で門松 柳の枝で柳もち(餅花)づくりに精を出して

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お正月の準備 松竹梅で門松 柳もち(餅花)づくりに精を出して  門松と柳もち(餅花)の制作

お正月が近づくと、

門松を飾る家やお店をよく見かけます。

門松はお正月を迎えるための

日本の伝統的な飾りですが、

自分で作ることもできます。

私も以前、淡路景観園芸学校に通っていた際に、

門松を作った経験があります。

その時は、材料の選び方や

組み立て方を丁寧に教えていただき、

改めて門松に込められた意味や日本の文化の

奥深さを感じる機会となりました。

今回は、その際にどのように作ったのか、

作成の工程を紹介したいと思います。

年の始まりを迎えるにあたり、

ぜひ、自作の門松を作ってみてはいかがでしょうか。

自分の手で材料を選び、

組み立てて完成させた門松は、

市販品にはない愛着が生まれます。

門松と餅花(柳もち)の制作

淡路景観園芸学校では、

年末を控えて、竹を使った門松と

柳の枝を使った門松と餅花(柳もち)の

制作をしました。

これは、お正月に使える演習です。

材料は、キャンパス内から集めて回ります。

竹の性質と利用について 

日本の主な竹について

1.孟宗竹

直径18センチ、

高さ22メートルになる大型種です。

孟宗竹は江戸時代に中国から導入された竹です。

竹の節には環が一つあり、

節の間が比較的短く太いのが特徴です。

2.真竹

直径15センチ高さ25メートルにも育つ大型種です。

節には環が2つあります。

節の間が長く弾力性があり

建築材料や竹細工に使用されています。

3.破竹

直径3~15センチ、

高さが15メートルほどの大型です。

耐寒性があるため比較的寒い場所にもあります。

細く割りやすい性質のため

茶道具の茶筅などに利用されています。

4.女竹(めだけ)

直径2センチ、高さ5メートル

主に川岸や海岸などに群生しています。

材質が柔ら高く粘り強いので

竹細工や農業資材などに利用されています。

門松づくりは、素材を集めて回りました。

門松に必要な竹、

松竹梅などをキャンパスを

ぐるりと回って鋏を使い採取してきました。

松の葉や南天などが集まりました。

松の葉は生命力の象徴です。

枝ぶりの良い松を使用します。

南天は赤い実が魔除けの意味を持ちます。

「難を転じる」との語呂合わせで、

縁起が良いとされているのです。

竹は真竹と、孟宗竹を使います。

ミニチュアの小さな門松づくりなので

孟宗竹の中に真竹を切って

門松を立てていきます。

門松の主役となる竹は、

節の形が整っていて、

鮮やかな緑色のものを選びます。

切り口を斜めにすることで

「笑う門には福来たる」を表す笑い口に仕上げます。

竹の切り口を整える際、

ノコギリを使い、丁寧に切ることで、

美しい仕上がりになります。

真竹を黒いひもでくくり男結びをします。

竹をしっかりと固定することが重要です。

縄で強く縛り、竹の中に重い石や

砂を入れて安定させます。

今回は、孟宗竹に砂を入れて

真竹を立てました。

3本の竹を

「天・地・人」に見立て、

高低差をつけて配置します。

最も長い竹を後ろに、中程度のものを前に、

短いものをやや前方に置くと立体感が出ます。

その周辺に正月らしい飾りとして

笹・南天・松などを

あでやかな色を選んで竹の周りを飾ります。

竹を斜めに切ってきれいな

切り口を見せるのも実習の中の一つです。

最後に受講生が作った門松を

1か所に集めて記念撮影をしました。

柳もちも作りました。

柳の枝を使った柳もちは

餅を電子レンジで3分間温めて

柔らかい餅の状態にし、もち粉をまぶして

もちを柳の枝につけていきました。

紅粉をつけて梅の花が

咲いているような工夫もしました。

餅花とは

日本の一部地域で正月とくに小正月に、

ヌルデ・エノキ・ヤナギなどの木に

小さく切ったもちや団子を刺して飾られます。

一年の五穀豊穣を祈願する

予祝の意味を持つとされます。

また左義長の行事で飾ったり、

食べたりする地方も多いそうです。

材料を揃えるのは

少し手間がかかりますが、

自分で作る門松には格別の良さがあります。

園芸学校で門松を作った経験は、

今でも良い思い出として心に残っています。

もし時間に余裕があれば、

もう一度自作に挑戦してみたいと思います。

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