南あわじ市 福良湾に小さな無人島 遠い昔の自然が そのまま残っているかのような島です
投稿No:10082
南あわじ市 福良湾に小さな無人島 大園島(おおぞのじま)」 遠い昔の自然が そのまま残っているかのような島です
飛行機から見える鳴門海峡
沖縄からの帰途に鳴門海峡が見えます。
空から見る鳴門海峡周辺は模型のようですが
陸から見れば、広い地域です。
穏やかな気持ちで海を眺めていると、
遠くの海上に咸臨丸が
ゆったりと走っているのが見えました。
海面を滑るように進むその姿は
どこか歴史の重みを感じさせ、
異国情緒を漂わせるその船影に
思わず見入ってしまいます。
あんな小さな船で太平洋を渡り
アメリカ合衆国を訪れた勇気に感動しました。
この日はあいにくの曇り空ですが
時折、雲の隙間から
太陽の光が差し込み、海面を照らしていました。
曇り空の中で一瞬の輝きを放つ咸臨丸は、
どこか神秘的で荘厳な雰囲気を
漂わせています。
灰色の空の中、
雲の隙間から漏れる光が
咸臨丸を静かに照らしています。
曇りの日だからこそ生まれる
淡い光と影のコントラストが、
咸臨丸の重厚な存在感を際立たせています。
雲の隙間から光がさしている光景は
まるで天から降り注ぐかのように
海面を照らし、キラキラと輝いていて、
とても綺麗で神秘的です。
波間に反射する光が小さな星のように瞬き、
曇り空の重たさの中で
一瞬だけ現れたその輝きが、
まるで自然が見せてくれる
一瞬の奇跡のように感じられました。
咸臨丸が行ってしまったので
まわりの海を見渡してみると
何やら、小さい島が見えます。
島からは、道のようなものが繋がっています。
これは一体なんでしょうか?
よく見てみると、島自体はとても小さく、
岩でできていてます。
岩でできた土台の上には木々が生い茂り、
全体が緑で覆われています。
険しい岩肌と密集した木々のため、
人が入るには難しそうです。
これは一体どんな島なのか、
潮が引いたら渡れるのか、
調べてみた所、この島は
「大園島(おおぞのじま)」です。
かつては干潮時に砂洲が現れ、
陸続きとなるため徒歩で渡ることが可能でしたが、
今はその現象は見られないようです。
歴史的には、平安時代末期の1182年、
一ノ谷の戦いで敗れた平家が
安徳天皇を奉じて屋島(現・香川県)へ
落ち延びる際、鳴門海峡の激しい潮流を
避けるための潮待ちの場所として
利用されたと伝えられています。
(参考:休暇村 南あわじHP
また、現在は
個人所有の島となっていて、
上陸することはできないそうです。
人の足音が届かない孤高の雰囲気が漂っています。
どこか神秘的で、
ただ小さな島とは思えない存在感がありました。