家庭果樹園でみかんの収穫 耕作放棄地の棚田は 生命を育む場所へと生まれ変わりました
投稿No:10058
家庭果樹園からみかんの収穫 耕作放棄地の棚田は 生命を育む場所へと生まれ変わりました
趣味の園芸で
今年の5月に、家庭果樹園づくりの夢が叶いました。
淡路市岩屋の耕作放棄になっていた
棚田を購入し、計画していた
果樹園の果樹を植えることができたのです。
淡路島は気候が温暖で
果樹園に向いた土地です。
その時植えた果樹が、どんどん実を付けてきて
収穫できるものも出てきました。
この土地は 以前は棚田、
お米を作っていた棚田が耕作放棄地になっていて
ゴミ捨て場になってしまっていました。
そこにイノシシが棲み付いて、
自然に帰りつつある場所でした。
地主も売りたがっていましたが
棚田は農地のままだったので、
売買には、農地転用の許可が必要で、
買い手がいませんでした。
何かここでできることは無いかと、
ずっと憂いていたのです。
棚田は、傾斜地なので
農地を非農家が購入するには
農業委員会の審査が必要です。
審査にかなりの歳月がかかりました。
さらに、棚田だったので、
利用するのも難しい面があります。
奥さんとも相談して、
業者さんとも相談して、
たどり着いた答えは、果樹園を作ることです。
選んだ果樹は、
造園屋にお願いして、レモン、温州みかん、金柑、柚子
ぽんかん、デコポンのような柑橘類
南高梅、スモモ、柿、枇杷、いちじくなど
多品種を多く揃えました。
若い苗木は、成長に歳月が必要なので
今年からでも収穫可能な
大きな果樹を買いました。
どれも、季節ごとに
違った収穫の楽しみをもたらしてくれるので、
そこも果樹園の魅力の一つです。
様々な種類の果実を、一つの果樹園で育てることで、
四季折々の収穫の喜びを味わうことができます。
季節の移ろいと共に、木々が少しずつ成長し、
青々とした葉を茂らせながら、
果実を実らせ始めています。
樹が育てば、雑草も育ちます。
温度が上がり、雨が降ると雑草は
驚くほどの速さで伸びてきました。
草刈りは、何度も造園屋さんに刈ってもらいました。
柑橘類
スダチやレモン、みかんなどは
どんどん成長してきていて、
さっそく実をつけてくれています。
これはスダチです。
まだまだ小さい苗ですが、
実はしっかりとついています。
みかんもどんどん、実がついてきています。
こちらは温州みかんです。
収穫にはまだ時間がかかりますが、
小さい苗に、たくさんのみかんが生っています。
もっと色がオレンジ色になってきたら
収穫しようと思います。
レモンもたくさんの
実が生っています。
レモンもみかんなどの柑橘類と同じく
国産のものは、冬に収穫時期を迎えます。
虫や鳥獣の被害が少ないレモンの栽培は、
思っているほどハードルは高くありません。
レモンは他の果実に比べて、
比較的多くの肥料を必要とする木なので
適切な時期にしっかりと
施肥をすることも重要です。
レモンの実が収穫できるととても役に立ちます。
特に嬉しかったのは、
早生みかんがすでに収穫を迎えたことです。
5月に植えた時点で、
苗木はある程度大きく育っていたため、
今年から少しずつ実をつけるだろうと
予想していましたが、まさかこんなに早く
収穫できるとは思いませんでした。
この棚田は放置され、
ゴミ捨て場やイノシシの棲み処になっていましたが、
こうして再び人の手で耕し、
生命を育む場所へと
生まれ変わらせることができました。
果樹園づくりは、
私にとって未来への投資でもあります。
果樹というのは、
一度植えたらすぐに収穫できるものではなく、
長い年月をかけて育てていくものです。
たくさんの実をつけるようになるには
20~30年はかかります。
木を植え、手入れをし、実がなるまで待つのは、
忍耐と愛情が必要です。
しかし、それだけに収穫の喜びは大きく、
また次の世代にもその恵みを
残すことができるという大きな魅力があります。
私が今植えた果樹たちは、
私自身が収穫を楽しむだけでなく、
次の世代、そしてそのまた先の世代にまで、
自然の恵みを届ける存在になるはずです。
いつか子どもたちや
孫たちが実を収穫する日が来ます。
その時、私が注いだ労力や愛情を感じながら、
同じように収穫の喜びを味わい、
自然とのつながりを感じてくれたら
とても嬉しく思います。
自然が再び力を発揮し、生命を育む場所として
息を吹き返したこの棚田は、
私の努力と希望が詰まっています。
これからも果樹園を
大切に守り続け、さらに豊かな場所へと
育てていきたいです。
これからも、果実の成長を楽しみにしていきます。