修士論文演習で厳しい議論 机上の理論と実践とのギャップ 【社長経営学】シリーズ57

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大阪府立大学大学院 MBAコース 論文演習で厳しい議論 机上の理論と実践とのギャップ 【社長経営学】シリーズ57

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演習で厳しい議論 

修士論文を書くにあたり、

研究のテーマや研究の目的などを述べ、

論文の大枠を明らかにしていくプロセスが

論文演習です。

大阪府立大学大学院経済学研究科

同席する教員は10人以上でした。

原則として報告者は指導教員に頼らず、

自力で質疑に応えることになっています。

修士論文 予定論文報告者は、

現在修士論文作成が

できているところまでを報告します。

報告会は院生にとっては、

報告会までには一定のレベルまで研究を進めておく

心の中に重くのしかかるプレッシャーなのです。

大阪府立大学大学院経済学研究科

報告の後、院生とゼミ指導教員以外の先生から、

質問や指摘があります。

ここで厳しい指摘にさらされて

自信を失う報告者をこれまで見てきました。

質問には臆することなく、

はっきりと答えるのが挫折しない方法です。

重箱の隅をつつくような指摘は

ご指摘ありがとうございます。と

聞き流すほどの心のゆとりが必要です。

仮説「顧客満足と従業員満足が両立できると優れた経営となる」

大阪府立大学大学院経済学研究科

報告者は私1人で、

約2時間中身の濃い報告と

質疑応答となりました。

仮説「顧客満足と従業員満足が

両立できると優れた経営となる」

という報告に対して

「そんなことは当たり前だ」と

研究価値を否定するような指摘を、

ある教授から受けました。

大阪府立大学大学院経済学研究科

そこで私は

「当たり前と思うのは実務経験のない机上の理論であって、

多くの企業へ実地調査をしても、

その当たり前のことが両立できる要因が、

まだ明らかにされていないのです」と、

研究の意義を強調して反論し、

仮説を検証するための調査、分析方法を説明して

指摘をかわしました。

経営責任者と従業員へのアンケート調査

実際に,コナミスポーツ、東急スポーツ、ティップネス、

イトマンスイミング、セントラルスポーツ等の社長たち、

リッツ・かールトンホテル大阪の社長

メニコン、シード、ボシュロム、CIBA,アルコン、

ジョンソンエンドジョンソなどの社長など

多くの経営責任者にインタビューをしました。

顧客満足と従業員満足をリンクさせる要因を

解き明かした経営責任者はいませんでした。

経営者の同意が得られた会社には、

従業員の皆さんにインターネット経由で

従業員満足と顧客満足に関するアンケート調査を実施しました。

インタビューとアンケートの一次データーを

統計分析して、仮説を検証しようとしています。

大阪府立大学大学院経済学研究科

実務経験のない経営学者と

実務家との間に、

机上の理論と実践とのギャップを

改めて感じました。

経営責任者も、従業員の皆さんにも

顧客満足と従業員満足が両立できる要因が

分かっていないのが実情なのに、

そんなことは当たり前だという教授と

厳しい議論の応酬となりました。、

論文演習が終わると、

指導教員の北居先生と、

大阪府立大学大学院経済学研究科

MUKKUの会のメンバーからも

大阪府立大学大学院経済学研究科

「ご苦労さまでした」と

労ねぎらっていただきました。

大阪府立大学大学院経済学研究科

論文演習を乗り越えると、

論文の枠組みがほぼ認められたことになります。

指導教員と論文構成の

綿密な予備の打ち合わせを行いました。 

大阪府立大学大学院経済学研究科

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