メニコン ボシュロム CIBAの社長へ 自社の企業文化のインタビュー  

投稿No:10010

コンタクトレンズ業界 経営者に聞く 企業文化のインタビューは続く 【社長経営学】シリーズ56

←【社長経営学55】コンタクトレンズ業界 企業文化調査

大阪府立大学大学院MBAコースの

指導教授北居明先生と、コンタクトレンズ業界の

企業文化の調査研究です。

あらかじめ、多数の社員へ、企業文化について

アンケート調査を行い、その結果を統計分析し

その結果のサマリーを各社長へお伝えしています。

メニコン 田中英成社長

メニコンは田中恭一氏(インタビュー当時は会長)が

1951年に、日本初の角膜コンタクトの

実用化に成功したことから始まっています。

田中英成社長には神戸のわが社で

インタビューをしました。

メニコン田中英成社長インタビュー

社長が役員に就任する前から

わが社との交流があったので協力を得られました。

現在のメニコンの組織文化は田中英成氏が

社長に就任した2001年、

定額制会員制システムのメルスプランを

経営戦略の中心に選択する旨を社内外に宣言し、

自社の方向性を明確にして始まります。

メニコン田中英成社長インタビュー

田中英成社長は

「良いレンズを、良い状態で

使ってもらうことが顧客満足につながり、

安全哲学につながる」と述べ、

従業員に経営戦略への理解を求めました。

メニコン田中英成社長インタビュー

メルスプランにより自社および加盟店、

ユーザーのメリットが具体的に実感できるように、

逓増的な会費収入予測の数値を提示し

周囲の説得にあたりました。

一部の役員や従業員には

反対や迷いもあったそうです。

しかし新社長がリーダーとなり、

売り切りの販売方法である

使い捨てレンズメーカーに対抗して、

会員制による継続的なアフターフォローで、

ユーザーの眼の「安全」を最優先に考える

「安全哲学」を前面に押し出しました。

メニコン田中英成社長インタビュー

社内のコンセンサスづくりから始め、

持続的な熱意と、必ず成功するという

信念を従業員に示しました。

経営理念の浸透を図り、

独自の社内教育により

エンドユーザーの安全について

従業員を啓蒙し続けました。

メニコン田中英成社長インタビュー

このようなことが、インタビューで

改めて明らかになりました。

(過去ブログ:メニコン社田中英成社長へのインタビュー

○ボシュロム・ジャパン 井上隆久社長

井上隆久社長は研究熱心で、

マーケティングに造詣が深く、

いろいろ教えられることがあります。

ボシュロム社井上隆久社長

業界は、どんな企業文化を

持っているのでしょうか。

それは、どのような経過があったのでしょうか。

経営者は従業員に対して、

どんな理念を持ってあたっているのでしょうか。

ボシュロム・ジャパン社井上隆久社長

こんな内容のことを、

食事をしながら尋ねました。

井上隆久社長からは

「正しいことをするには、遠慮はいらない」

という考えが伝わってきました。

北居明先生も、意見を求められると

積極的にお話をされていました。

ボシュロム・ジャパン社インタビュー

(過去ブログ:社長の調査:ボシュロム・ジャパン社・井上隆久社長です。

○チバビジョン 早川豪一社長

チバビジョンの社長は早川豪一さんです。

ノバルティスグループで

コンタクトレンズの販売などを行うチバビジョン

 早川氏は、ジョンソン・エンド・ジョンソングループで

整形外科用医療用具を製造・販売する

デピュージャパンの社長などを務めました。

チバビジョンは、会社合併、

統合、買収などの歴史が続き、

企業文化が混ざり合い、

組織は肥大化しています。

チバビジョン株式会社 社長

社員の移籍、移動も多く、

さらに社長交代も

頻繁であったため、企業組織文化に

はっきりとした特徴は現れませんでした。

異文化が混じり合った組織ですが、

これをどのような組織文化に

向かわせようとするのか、

早川社長へお尋ねしました。

チバビジョン株式会社 社長

早川社長は経営理念を

はっきりと定めたいとの考えでしたが、

組織の肥大化に現場が追い付いていないようでした

(その後、2014年にアルコンと統合、

ホームページでミッションとビジョン、

および社会的責任について掲げています)。

表敬訪問 関連記事 アーカイブ

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください