陶芸品を焼く窯のガス代 1回でいくら? 寿庵のギャラリーへ 淡路島は陶芸家がたくさんいます  

投稿No:9742

陶芸のゲストハウス 寿庵のギャラリーへ 淡路島の古民家ビジネス

淡路島には、

多くの陶芸家さんがいます。

これまでも、何度か淡路島の窯元へ足を運びました。

温暖な気候は、土も扱いやすく、

乾きやすいことから、

陶芸をするには好条件だそうです。

また、淡路の豊かな自然が、

想像力や意欲をかきたてるそうです。

今回、淡路市楠本に

陶芸をやっている古民家を改装した

お店があると聞いて、探して、

行ってみることにしました。

今回の目的地は、「寿庵」です。

淡路市楠本の見晴らしの良い高台にあります。

ここから見ると、大磯港の我が家が近くに見えました。

こちらのお店も、今流行りの

古民家を改装した店舗になっていて、

築130年の古民家をリノベーションしたそうです。

こちらの施設は、

宿、カフェ、

陶芸アトリエ『寿空窯』、

ギャラリーのある複合施設になっています。

オナーは、地元淡路市東浦出身の

陶芸家の夫婦、田浦弘之さん(65)と

晃代さん(61)が退職後、

東京から故郷に戻って古民家を改修して

陶芸、カフェ、民宿を営んでいます。

今回はカフェには寄りませんでしたが、

カフェでは、自分のところで焼いた食器を

使っているそうです。

ギャラリーの中へ

入ってみると、たくさんの作品が

並べられています。

奥さんと、ゆっくり見て回りました。

形や色は、シンプルなものが多い印象です。

こちらは夫婦で経営をしていて、

二人とも淡路島出身で、

長く東京で仕事をしていたそうですが、

約40年ぶりに淡路島に戻ってきて、

この仕事を始めたそうです。

元は牛舎

このアトリエは農機具の納屋、

窯は元は牛舎だったそうで

立派な梁が印象的です。

宿の方は、ゲストハウスになっているそうです。

ゲストハウスとは、簡易的な宿泊施設で、

相部屋であったり、トイレやお風呂が共用で、

リビングも共同となっています。

陶芸体験

このアトリエでは、陶芸体験も行っているそうで、

お皿やコップなど、自分で作ることもできます。

ミスをした場合でも、

ご主人の田浦弘之さんが修正を行ってくれるので、

初心者でも安心して体験できるそうです。

アトリエと見てみると、

焼き場に、立派ガス釜を見つけました。

ここでは、ガス釜で焼いているようです。

この大きなガス釜で、作品を焼くのに

ガス代はいくらかかるのですか、と

尋ねてみたことろ、

なんと、1回6万円もかかるそうです。

しかし、陶芸は、

素焼きは通常700℃~800℃で6時間~10時間、

本焼きは1220℃~1250℃で8時間~16時間が、

平均だそうなので、

そのくらいかかるのも納得できます。

登り窯だともっと高額

登り窯は、ガス釜と比べ物にならないくらい、

焼く作業にお金がかかります。

なんと、1回焼くのに

約1000万円もかかるそうなのです。

この登り窯の写真は、

以前に韓国へ行った際、

登り窯を見学に行き、撮った写真です。

登り窯で作品を焼くには、

松の木を、どんどん燃やしていくのですが、

これが、高いのです。

薪の束が、一束一万円程度するそうで、

それをどんどん燃やしていきます。

焼き続ける期間はなんと、

一か月です。一か月もの間、

火を絶やさずに焼き続けます。

まるで、お金を燃やし続けているほど費用が掛かります。

焼いている一か月の間、

火の色を見て、

火を調節して、とても大変な作業なのです。

お金も手間も、大変かかるので、

登り窯を使う人は少ないのです。

私が求めている焼き物は

沖縄の海のような青い壷です。

写真は試作品です。

久米島焼きの「仲村康石ギャラリー

沖縄の久米島で2001年に制作を依頼していますが

まだ、出来たとの連絡がありません。

陶磁器は奥が深いです。

陶芸品は焼く前に、釉薬と言われる、

表面に付着させるガラスの被膜があり、

ほとんどの陶磁器は釉薬をかけて、

仕上げられています。

この釉薬は、うつわの色や風合いを左右します。

釉薬をつけて、釜で焼いていると、

火の温度などの加減で、瞬間的に、

素晴らしい模様や色に出来上がることがあります。

国宝になってる作品もあるほどです。

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陶磁器は奥が深いです。

注)写真出典 Wikipedia

まだまだ、淡路島には

窯元はあると思います。

また探して、見に行ってみようと思います。

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