フェリーで行く伊江島 沖縄県 その5
2005年11月20日(日)、今日はあいにく空の天気は雨です。これでは海に行くこともできず、どうしようかと思います。これまで行ったことがないところに行こうと、伊江島を考えてみました。伊江島には、思い入れがあります。神戸の震災の前のころです。子供たち3人を連れて、奥さんと私の5人で夏休みの沖縄恩納村で過ごした時のことです。
恩納村の郷土料理のお店でウニを食べ、その直後から5人全員がひどい腹痛を起こしました。中部病院で緊急の治療を受け、保健所の係官も調査に来ました。結果は、ウニの食中毒でした。翌日の計画が伊江島に海水浴に行く予定でしたが、この食中毒事件で身動きがとれず、幻の伊江島旅行に終わりました。あれからもう10年以上もなります。伊江島と言えば、いつもあのウニの食中毒事件を思い出し、決して良い思い出につながらなかったのです。
沖縄海洋博覧会場から正面に見える伊江島は、浮上した潜水艦の形に似ています。いつかは伊江島に行きたいと思っていたので、いよいよ今日がその日となりました。ホテルを8:30にスタートして、カーナビを伊江島に行くフェリーが出る本部港にセットしてスタートです。
途中、昨日お招きをいただいた冨着信常さんのお家に行きまして、昨日の御礼を申し上げました。大変喜んでおられまして、「また、必ず来てください、色々な場所にご案内します。まぁお茶でも飲んでいってください」と言われましたが、時間の都合もあるので、すぐに失礼して車を58号線、本部に向かってスタートです。
国道58号線を北に走っていると、恩納村の役場近くに、以前にテレビで見た「たこやっきー」を見つけました。ここは1日60食で売り切れると、その日の商売は終わりです。1箱14個入りで400円です。噂では、たこやきの上にネギがたこ焼きが見えないほどのっていて、これが特徴です。
朝ごはんをまだ食べてないので、国道の沿道にあるお弁当屋さんを何件か尋ねましたが、お弁当屋さんは10時にならないと開いていないので、みゆきビーチのところまで来て、やっと食べることができました。海の見える場所で、お弁当を買って、ピクニックのような朝ごはんが終りました。
カーナビの効果もあり、名護湾に沿って道も迷わなくて、すんなりと本部港に着きました。
本部港では、11時発の伊江島行きの船に間に合いました。車一台に人一人の値段で、往復で5180円でした。
この伊江島航路のフェリーは、きっと公営だと思いました。なにしろ係員が無愛想で、お客様によく乗っていただきましたといった態度ではなく、乗せてあげるからねと言ってるような態度でした。
帰りの便は4時発ですが、3時半には集合して切符にハンコを押してもらわないと、乗れないことがあると、お役所的な注意を受けました。
独占企業の強さです。嫌ならいいよと言われると、乗るしかありません。
定刻どおり船は出向し、松葉博雄は嬉しくなってキャビンからデッキに出て、船が本部港を出て行く様子を見ていました。本部港を出ると、瀬底島がすぐ間近に見え、瀬底島と本部港との海峡を船はゆっくりと進みます。
晴れてたら素晴らしいセーリングになるのですが、今日の海上は時化で、うねりもあり、デッキに立っていると、強い風で体が吹き飛ばされそうな強さでした。
これに雨も加わり、濡れると寒いし、デッキと言っても屋根のあるキャビン側の方にある手摺に捉まって、船の巡航を見ていました。
瀬底島を通り過ぎると、瀬 底大橋をくぐります。この辺りの海の色は、晴れているときにはマリンブルーで、バケツに青いインクを入れたような鮮やかな海の潮の光を放っています。
デッキで沖を見つめていると、瀬底島を過ぎると、途中、水納島が見えました。船に乗って、10分もすると今日の時化のため大変な揺れが始まりました。
進行方向に向かって右側の窓には波しぶきが打ち付けて、とてもデッキに立っていられる状況ではありませんでした。反対の左側の方向から写真を撮りました。
30分もすると、目的の伊江島に着きました。潜水艦のような島がだんだんと迫ってきて、近くで伊江島を見ると潜水艦の形から、開発された緑地の少ないコンクリートの島に見えてきました。
伊江島に着いた時には、幸い雨は上がっていました。係員の指示に従い、伊江島フェリーボートから車は港の観光施設がある中心街へと一直線に上陸することになります。さて、これから伊江島の探索が始まります。その前に、どこかで昼食をとることになります。さて、どこに行って、どんなお昼ご飯になるのでしょうか。