メダカの観察~メダカの子がうようよするほど増えてます~

三年前の淡路の新人研修会で、もらってきたメダカを水槽で育てています。

だんだんと増えて、水槽は4つになりました。

室内に置いている水槽は小型で、鑑賞用なのですが、水槽のアクリル板に、光合成によるコケが着くと透明度は悪くなります。

そこで、 ペットショップでコケ防止の薬を買い、水槽の水に入れてみました。

様子を見るため少しだけ入れたつもりですが、翌朝にはメダカは全滅していました。

大変かわいそうなことをしたと悔いて、お庭の隅に埋め、非を詫び、冥福を祈りました。「水清くして、魚住まず」とは良く言ったものです。

水槽の水は徐々に透明になり、鑑賞用としては綺麗になりました。

水草が茂り、水がポンプで循環するだけの水槽になり、メダカがいないのが淋しくなりました。

数日後、水槽を見ると、なんと!、5mmくらいのメダカの子が、うようよするほど泳いでいます。その数は数十匹を超え、100匹以上いるかもしれません。

どうしてこんなことになったのか、と深く考えてみました。

そこで考えられる事は、これまでの親メダカはどんどん子メダカを産んでいたのです。確かにお腹がふくれたメダカが何匹かいました。

親メダカはメダカを産んでも、そのすぐ側から稚魚を食べていたのです。ところが親メダカが全滅したために、何倍もの稚魚が生き延びているのです。

私は最初、親メダカを殺してしまったことを深く悔やんでいました。しかし数日後の結果は親に優る数の、新しい命が水槽に溢れ、元気に餌を求めて泳いでいます。

そうです、私の扶養家族は世代交代をしていたのです。しかも、前の世代が新しい世代を迫害していたのです。

狭い水槽では、稚魚の隠れる場所もなく、自然のような世代交代が出来なかったようです。この結果は複雑な考えを私にもたらしています。

メダカの親が育つべきか、新しい世代交代があるべきか、水槽、全体が繁栄するべきか、これだという正しい答えは私にはわかりませんが、今起きている現実の中で、この世代交代をした、新しい命の群れをなんとか育んでやりたいと思っています。

何しろ10mm以下ですから、餌も口に合うように細かいものにする必要があります。そこで、これまで親に与えていた餌だけでなく、鶉の卵をゆでて、黄身を水に溶かして与えてみました。

成長は著しく、一日一日と体長は伸びていることはわかります。

世代交代は確実に起きます。これを阻害するものがあれば、その環境を変える必要がある事を学びました。