兵庫県立大学大学院 経営学研究科 修了生によるMBAの会 「第1回MBAフォーラム」が開催されました MBAフォーラム講師は安室憲一教授です。~Part1~
兵庫県立大学大学院 経営学研究科修了生によるMBAの会 第1回 MBAフォーラム講師は安室憲一教授です。~Part1~
兵庫県立大学 大学院 経営学研究科 修了生によるMBAの会が、
ユニバープラザで行われました。
兵庫県立大学大学院経営学研究科修了生による
MBAの会「第1回MBAフォーラム」が開催されました。
講師は安室憲一教授です
会場は、西区の学園都市にある
ユニバープラザ2Fセミナー4室で行なわれました。
基調講演は、兵庫県立大学教授 安室憲一先生が
「中国事業戦略~中国で成功するビジネスの造り方~」
のテーマで講演をいただきました。
概要は、中国企業の強さの源泉と日系企業の中国市場での敗退について、
C.M.クリステンセン氏の「イノベーション・ジレンマの図式」
をもとに先発企業が後発企業に敗れる理由を理論的に説明して頂きました。
一方、「モジュラー組立型企業」においても
中国企業にも陥穽(かんせい)が待ちうけていることを
「恐怖のスマイルカーブ」の理論で説明されました。
今の大量生産・大量販売による低価格志向では、
新製品開発とコンサルティングによる高付加価値の部分を逃し、
組立と物流の参入しやすい部分による
比較的低付加価値の部分に頼っている事が
中国企業の弱みであるとの説明でした。
日本企業のこれからの中国における利益モデルとしては、
資生堂の事例に見られるブランド戦略、
ダイキン工業の事例に見られる頂上作戦、
サントリーの事例に見られる
現地に密着したマーケティングによりファイアーウォールを
築くなどのわかりやすい事例を挙げて説明されました。
2004年6月と7月の法律改正により、
外国企業による中国での国内販売と貿易の自由化がされ、
今後は日本企業も現地企業と提携する方向から
直接販売する方向へと移行し、
中国の顧客と直接サービスを実施することで
日本企業の顧客満足経営が可能となることを教えてくださいました。
講演のあとは質疑応答が活発にありました。
フォーラムには実務界からの多くの参加者がいらっしゃいましたので、
実務的な質問もありました。
安室先生は2000年4月からの社会人大学院の
第1期生の時に国際経営論の講座で受講をしていましたので、
安室先生のわかりやすいお話と
豊富な事例での講演は懐かしく思うとともに、
いつのまにか2時間半が終わっていました。
この後、懇親会がセミナー特別室で行なわれました。2004年9月11日