沖縄県恩納村 年末年始の「朝日会」:その1~2004年12月30日の朝日会 ~

年末のお休みを利用して沖縄に来ました。夕方になり、いよいよ今日の一日の終わりを告げる日が沈む一瞬を迎えます。夕日の美しさを見ることも沖縄に来る楽しみの一つです。

世界で三大夕日という美しい夕日が見える場所があるそうです。どこが一番美しいのか、それは見る人が決めることです。

そして、きっと一緒に見る人によって違います。もちろん、心の中に広がるスクリーンには椰子の葉影と広がる海、そして見詰め合う瞳の3点セットがあるとそこはたちまち三大夕日に入ります。

まぁこんな勝手なことを考えながら、残波岬に沈む夕日をしっかりとまぶたに焼付け、さらにカメラにおさめ、その後、朝日会に行ってみました。

 


朝日会に行くと、これからゴルフコンペに行くところでした。

朝日会への常勤会員の皆さんでアロハゴルフセンターに行き、年末のゴルフを楽しむようでした。

私も行きたいし誘われもしました。しかし、問題が一つあります。それは、腰痛です。ゴルフと腰痛はとっても相性が悪く、お互いが反発しあっています。ゴルフのスイングをしようとすれば、腰は逆らって痛い痛い思いをさせてくれます。残念ながら、留守番組へ残りました。

 


 

暇なので、台所を見ると、とっても大きな鍋にいろんなものを煮込んでいるところでした。「何をしているのですか?」とたずねると、ガチョウ汁を作っているとのことでした。今朝から始まるガチョウ料理は、皆さん方がゴルフに行っている間に煮込みがずっと続くそうです。

皆さんがゴルフに行ったあと、私は料理番をすることにしました。沖縄の料理の特徴は昆布を使うことが特徴です。豆腐もよく使います。今日の鍋には豆腐が入っていなかったので近くの共同購買所に行き、豆腐とモヤシとえのき茸を買ってきてこれに加えました。

味付けをみてみると、少し甘みがいると思い、みりんも買ってきて入れました。豆腐は食べる直前にまで置いておかないと、早く入れると硬くなってしまいます。ねぎもそうです。時間のかかるガチョウの肉をしばらく煮込むことにしました。

 


 

ずっと焚き続け、合間合間にあく取りをし不純な脂分をさじですくい取る作業を続けます。

8時過ぎて皆さんが帰ってきましたので、いよいよガチョウ汁が始まります。

皆さんは、沖縄になぜ昆布料理があるのか、疑問に思いませんか?

沖縄地方が長寿で元気なお年寄りが多いことをご存知でしょうか。その原因に昆布をよく食べるからという栄養学上の報告があります。沖縄の海で昆布が採れるのかなぁとつい思ってしまいます。昆布といえば北海道です。寒いオホーツク海の海で育った昆布は釧路・利尻・日高昆布として、有名です。その昆布は乾燥され、海路で鹿児島(薩摩)に運ばれ、沖縄を中継して、中国へ輸出されました。これが、北前船です。

沖縄には北前船で運ばれた昆布が郷土料理として根付きました。

 


 

今日のゴルフの成果を肴に話はゴルフ談義に始まり、だんだんと一年の終わりにふさわしい年の総括に及んできました。

登川さんは、私たちに気を利かせてお寿司をご家族の方に持ってくるように言われました。とってもおいしいお寿司がご家族の手によって届けられました。

登川さんの奥様、長男、そして次女のお嬢さんが顔を見せられました。感心したことは、お父さんが携帯電話で「お寿司を頼む」と言えば、家族の人たちがこのように持ってきてくれたことです。これが沖縄の方のホスピタリティーだと思います。客人をもてなそうとする心遣いです。とてもおいしくいただきました。

 


 

ガチョウ汁については、一日目の今日はまだ味が染み込んでいません。しかし、とてもおいしいガチョウ汁が出来ました。

今日の料理番は新人の松葉博雄でしたが、工夫を重ね、みりんを加え、豆腐、えのき、もやしを足したことが朝日会の皆さんにどのように評価されるか、新人としては心配をしていました。結果は、皆さんからおいしいと高い評価を受け、ホッとしました。

2004年12月30日

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください