岡山県真庭市郷緑館の名物料理は、いのししのすき焼き、鮎料理、すっぽんのフルコース、季節の野菜料理などです。

郷緑館の名物料理は、いのししのすき焼き、鮎料理、すっぽんのフルコース、季節の野菜料理などです。1年中おいしそうです。岡山県 湯原温泉ツアー(7)

郷緑温泉にゆっくり浸かっていると、奥さんは、松葉博雄の身に何か起きたのではないかと、心配して、今にも、様子を見に行こうとしていたようです。

すっぽん 料理

そのくらい、長湯になっていました。

すっぽん 料理

熱い温度だと、のぼせてしまいますが、プールの水くらいの水温だと、長風呂が可能なのです。

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お風呂からあがると、奥さんと交代で帳場にお願いして、ビールを頂き、2階の座敷にもって上がります。

すっぽん 料理

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奥さんが、お風呂に入る間、2階の座敷から見える、山と谷の、夕日の沈むころの秋の静かな夕暮れを、眺めながら、ビールをいただくことにします。

すっぽん 料理

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どうも不思議なのは、なぜこんな山の中に、生簀しかないところに、漁船の船が置いてあるのか、不思議です。

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山と山の谷間に、わずかに広がった、川が土を運んで広がった、田畑には、稲の穂が実って、黄金に輝いています。

この辺りでは、伝統的な天日干しをしています。

向かって左側の山に、日は沈み、日陰になっています。

右側の山の方は、まだ夕日が当たり、明るく輝いています。

こんな、景色を見ながら、ビールを飲むのはたまりません。

これこそ、桃源郷でしょうか?

すっぽん 料理

夕日を見ながら、感慨にふけっていると、奥さんがお風呂から上がって、それに合わせて、夕食の用意が始まります。

すっぽん 料理

インターネットで調べたとおり、夕食のメイン料理は、すっぽん料理です。

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郷緑館のご主人が、調理場から、二階の部屋に、おぼんに乗せて、階段を上がったり下がったり、忙しそうにして、夕食の準備をしてくれています。

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少しずつ、気になる問題点について、宿のご主人に尋ねてみます。

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①なぜ、郷緑館には、船があるのか?

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これについての疑問が解けました。

先ほど、夕日を見ていたころ、台所で包丁がな板をたたく音が聞こえていましたが、あれが、今、運ばれてきたすっぽん料理の、捌く音だったのでしょうか?

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この温泉の向こうには、湯原ダムがあり、ダムの水源には、鯉やフナ、外来種の魚などが、いっぱいいて、ここの船を使って、ダムに、地獄網を仕掛けます。

地獄網とは、入った魚は逃げられないように、網の目が三つの層にわかれ、奥に入っていった魚は、戻るに戻られない仕掛けになっています。

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鯉のぼりのような、大きな鯉が捕れるそうです。

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大中小様々な魚が、網にかかり、捕れた魚は、郷緑館にもって帰り、お客さんに料理するのではなく、養殖のすっぽんの餌になるようです。

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すっぽんの食欲は、すさまじく、ぶつ切りにした川魚に、すっぽんが食らいついて、まるでピラニアが、獲物にたかるように、大きな鯉も、骨だけになってしまいます。

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②郷緑館は、どのようにして築かれたのか?郷緑館は、元々、明治の初期から、近隣の湯治客の簡易宿泊所から、始まっています。

昔の湯治客は、雨露をしのぐ簡易宿で、過ごしていました。

湯治客が少しずつ、石垣を積み、やぐらの上に上屋敷を作り、次第に、旅館らしくなってきました。

このように、湯治客が少しずつ、漸進的に郷緑館を作ってきています。

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③郷緑館は、なぜ、個人所有の温泉なのか?郷緑温泉は、地元のお百姓さんがたまたま温泉を発見し、湯治客が集まってきました。

当初は、郷緑温泉は、村の所有です。誰のものと特定するようになったのは、郷緑温泉を競売にかけたからです。

すっぽん 料理

ここに、事業家の先見性を感じます。

矢吹民蔵さんは、百年も前に、現代のマーケティングに通じる温泉の広告を作り、温泉自体も村から競売で得ています。

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④温泉寺は、どのようにして築かれたのか?湯治客に来る方が増え、宿の改装をしているときに、偶然にも、古い屋敷の床の下から、小さな仏像が見つかりました。

この仏像を拝んでいるうちに、湯治客が、だんだんと祠を大きくしていき、現在の立派な温泉寺ができました。

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この宿のいのししは、臭くない時期のいのししを使っています。

においを消すための、味噌はつかいません。

すき焼き風にして、いのしし鍋を作ります。

⑤郷緑館の宿泊客への人気料理は、何があるのか?いろいろあるのです。

冬は、いのししです。真庭市の、岡山県のチベットといわれるこの地帯には、いのししがたくさんいて、郷禄温泉のご主人は、鉄砲で、いのししを撃ち、解体し、ボタン鍋をお客さんに出します。

初夏から夏は、鮎を食べます。

すぐ近くの川で、天然鮎を捕り、鮎料理を作ります。

年中でる料理は、すっぽんです。養殖池に飼っていて、季節を問いません。

温泉を使った養殖は、水温が高く、一定で、冬でも冷たくないので、すっぽんの成長は早く、通常3年かかるところが、1年ほどで、1kg級に成長します。

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郷緑館のご主人は、インターネットで調べてみると、無口で無愛想というイメージでしたが、松葉博雄のインタビューがうまくいったのか、どんどん、面白い話を聞かせてくれて、料理を運ぶ足が止まってしまいました。

 

翌朝の記事が続きます。

郷緑温泉の謎はたくさん解けました。

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ここの宿のご主人夫妻の馴れ初めも聞きました。ホームページにはかけない、内緒話も聞きました。

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かなり、郷緑温泉に溶け込めました。

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お風呂の後は、朝ごはんをいただきます。

いろいろな料理が、少しずつ並んだ和食です。

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メニューは、高野豆腐と野菜の炊き合わせ、ポテトサラダ、焼きなす、川魚とレンコン、インゲンの胡麻和え、漬物、とろろ芋、きのこと豆腐の味噌汁などです。

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どれも、とても美味しい朝ごはんです。

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多品目の食材が、使われていて、こんなにバランスのいい食事を、毎日食べられたら、栄養の偏りは心配ありません。

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梅干も自家製で、まじめなすっぱさがありました。

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山芋のとろろ汁も頂き、滋養がたくさん取れました。

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一階のロビーで、昨夜生まれたばかりの、すっぽんの赤ちゃんをたらいに入れて、見せてくれました。

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ペットショップで売っているような、緑カメの赤ちゃんに似ています。

これが、1年もお世話をすると、およそ1kgぐらいの大人のすっぽんに成長します。

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すっぽんは高級魚です。大阪の卸相場なら、1kg4000円くらいするそうです。

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すっぽんに噛まれると、無理して離そうとすれば、指の肉も食いちぎられます。

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このようなときには、あわてずに、すっぽんを地面に下ろしてやると、噛んだ指から、口を離しどこかに逃げようとして、指は食いちぎられる前に離してくれます。

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すっぽんは、食らいついたら雷が鳴るまで離さないというのは、地面に下ろすまで離さないに変わります。

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ロビーには、郷緑館の近くで捕獲された、いのししや、鹿の剥製が、展示されています。

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郷緑館のご主人から、この温泉宿が、もともとは湯治客の自主的な意思で、少しずつ宿屋さんに育っていった、歴史物語を聞きました。

この石垣の一つ一つが、みんなで積み上げ、この柱一本一本を、宿泊客のみんなで組み上げて、築いていった、協働作業の賜物だということを知り、決して営利目的で造ったものではないことが、理解できました。

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10時からは、日帰り温泉客が入浴に来るので、やや早めにチェックアウトをして、また来た道をとおり、岡山県のチベットから、兵庫県の銀座に戻ります。

 

2010年10月7日(木)