沖縄のお盆は旧暦です。内地のお盆とお盆が一致する年はわずかです。
投稿No:7919
U君達家族は前兼久で、沖縄のお盆のエイサー踊りを、お盆でない日に鑑賞できました。 第166回沖縄訪問(8)
お盆休みは、内地と沖縄では、違いがあります。
内地は、終戦記念日の15日前後をお盆休みにしています。
例えば、今年開催するかどうかで話題になった徳島の阿波踊りは、
12、13、14、15日が開催日になっています。
京都の送り火は、お盆が終わったあとの8月16日に行われます。
他方、沖縄では、お盆は旧暦で行われています。
旧暦は、太陽暦と違って、毎年同じ日が行事の日になるとは限りません。
2018年の沖縄のお盆は、8月15日よりかなり後に予定されています。
沖縄のお盆には、エイサー踊りが行われます。
ここ恩納村前兼久の繁華街は、内地からたくさんの観光客が
お盆休みを利用して来ているので、特別にエイサー踊りを踊って、
繁華街のお店を巡回しているグループもいます。
今日、U君達の家族と私と奥さんは、先月7月に訪れて、また来るからねと約束した通りに、料理人の金城さんがいるお店にやってきました。
金城さんには、あらかじめ食べたい料理を電話で伝えておきました。
頂きたい料理は、ミーバイの梅酢あんかけ料理です。
それに、豚肉の耳から作られるミミガーです。
ミミガーは、沖縄の三大珍味として、以前にブログで紹介しました。
三大珍味とは、スクガラス、豆腐餻(とうふよう)、ミミガーです。
↑◎スクガラス
スクというのは、アイゴの子供です。スクを調理したものが
スクガラスです。
一般的には塩漬けにして、半年~1年ぐらい保たせます。
↑◎とうふよう(豆腐餻)
とうふようは、島豆腐を麹と泡盛等で発酵させて作られています。
調理方法は、ゴーヤチャンプルーやソーメンチャンプルーのような
豆腐の使い方ではなく、そのまま生食でいただきます。
↑◎ミミガー
ミミガーの材料は、毛を直火で焼いて除去した豚の耳の皮です。
野菜等と一緒に炒めたミミガーを、沖縄では
「ミミガーイリチー」といいます。
金城さんが作ってくれた料理は、単に料理を味わうだけでなく、
料理の飾り付けも見事です。
料理を食べていると、外に人が集まってきました。
仲泊(なかどまり)青年会の、エイサーを踊る人達です。
仲泊の青年会は、前兼久から那覇側の隣村です。
飲食店やホテルから依頼を受けて、依頼されたお店を一軒一軒回って、
エイサー踊りを披露します。
エイサーの踊りは、男子は太鼓を叩いて、旗を立て、
勇壮な踊りを披露します。
女子グループは、姉さんかぶりの着物を着て、
三線と太鼓の音楽に合わせて、隊列を作って踊ります。
お店の人に、「心付けはどのくらいするのですか?」と尋ねてみると、
一般には、5,000円だそうです。
以前聞いた話では、景気の良い頃は、ホテルなら
30万円も包んでいた時代があったそうです。
30分ほどの演舞ですが、とてもエネルギッシュで、
もし私が若いときにエイサー踊りをやっていたら、
きっとお盆の頃はエネルギー消費で痩せてしまったと思います。
エイサーの人達は、サービスにお店の中にまで入ってきて、
客席の前でも勇壮な踊りを踊ってくれます。
驚くのは、太鼓の大きな音です。
お店の中で、大きな太鼓を叩けば、幼い子なら、
怯えてしまいそうな大きな音です。
ところがMちゃんは、太鼓の音にも驚かず、
エイサーがすっかり気に入ったようで、お店の外にまで出て行って、
エイサーの男踊りの前で、じっと見つめていました。
少しずつ日が暮れて、辺りが暗くなってくると、
少し涼しくなってきました。
エイサーの人達には、どこのお店も差し入れをしています。
差し入れは、飲み物です。
もちろん、お酒はだめです。
ジュースとか、コーラ、アクエリアス、水、
ウーロン茶などを差し上げています。
お店で作った、つまんで食べられるような食べ物も差し上げていました。
若い人は運動量が多いので、何かつまんでおかないと、
今夜の長い時間のエイサー踊りがもちません。
最後は青年団の旗を立てて、旗の周りにみんな集まり、
リズムの早い三線の音が加わって、みんなで総踊りです、
みんなでカチャーシーをして、踊りに夢中になれば、
ご先祖様も喜んでくれるだろうという理解です、
今夜はU君たち家族と私と奥さんの6人で、
料理人の金城さんの美味しい料理を頂けて、みんな大満足です。
2018年8月12日(日)