沖縄の海から、残暑お見舞い申し上げます(4)

海底に眼を移してみると、ところどころ、藻が茂っていることが分かります。

藻も、食べられる藻もあれば、食べられない藻もあります。食べられるのは、海ブドウや、モズクの藻です。

藻が茂る白い砂地には、貝が隠れていて、じっと見ていると、貝もこちらを見ていて、しばらくすると動き出します。どこから見ているのか分からないほど、私も見られているようです。

小さな岩には、ウニのトゲトゲが、目を引きます。このぐらいのウニでは、美味しい身は入っていません。もっと大きくなって、持ってみて、重さを感じるぐらいの手のひらサイズぐらいになれば、ウニの卵が詰まっています。

ウニは、成長するに従って、周りの珊瑚の小枝や、藻を身にまとって、これがウニかと思えないように、カモフラージュしていきます。小さいウニは、まだ、身を隠すだけの保護服を着ていません。だから、簡単にウニだということが分かりますが、小さなウニは、獲ってはいけません。

こんな球状のウニが、どのようにして藻や珊瑚の小枝を自分の身にまとうのか、不思議に思います。手も足も無い、トゲだけのウニなのに、ちゃんとカモフラージュ服を作っていくのです。

さらに、海中散歩を続けます。

 

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