沖縄の海中より、残暑お見舞い申し上げます(2)
水中眼鏡は、最近では、ゴーグルと言います。ゴーグルを着けて、海に入ってみると、沖縄の海の中は、透明度の高い、遠くまで見える、別世界が広がっています。
小さな魚が、それより大きい魚の餌になり、さらに、もっと大きな魚に食べられていくという、食の循環があります。
そのため、小魚はどこかに身を隠さなければ、いつの間にか後ろからパクリと他の魚に食べられてしまいます。珊瑚礁の海の中には、小さな窪みや、岩陰があり、そこに、魚が身を隠しながら、なおかつ、何か獲物を狙っています。
持っている餌をばら撒いてみると、あちらこちらから魚が出てきて、餌を突きにやってきます。まるで、事件に群がる群衆のようです。
砂地には、太陽の輝きが波紋のように写って、砂地を背景にすると、何千匹かと思うほどの小魚が群れになって、泳ぎ回っています。珊瑚礁は、魚の宝庫だということが、実感できます。岩に付いた藻に、何か小さな小動物がうごめいていて、それを小魚は突いています。
ゴーグルを通して、海中散歩は、さらに続きます。