前兼久の元旦は、鎮守に集まり、年始をします。
前兼久のお正月は戸主が集まって、水の神様、山の神様、海の神様へお詣りをします。第156回沖縄訪問(10) 社長ブログ沖縄/前兼久 お正月
前兼久のお正月は、地区の鎮守に集まり、区長の金城正則さんが地域の戸主を代表して、氏神様に新年のご挨拶をします。
前兼久の集落では、海の神様、山の神様、水の神様に、戸主達がお詣りに行く風習が守られています。
松葉博雄は前兼久に住民票はありませんが、前兼久の皆さんから住民として受け入れられているので、お詣りに参加しています。
今日、2016年1月1日の元旦の最初のお詣りは、水の神様にお詣りしました。
昔、まだ上水道が前兼久に無かった頃は、山から流れてくる水や地下から湧き出る水は、住民の命の糧でした。
上水道が完備されても、昔の前兼久の源泉にお詣りを続けているのです。
再び鎮守に戻ると、神様にお供えしたお米をお下がりとして、皆さん家に持ち帰ります。
持ち帰ったお米を家族の頭の上に乗せると、お米に不自由しないという伝説があります。
前兼久のお正月のお詣りが終わると、家族の皆と別れて別行動をしました。
一人で、宇堅の片山正喜さん宅に向かいます。
とても良い天気で、沖縄では露地物のミニトマトが毎日のように収獲出来るようです。
最近鳥が来てトマトをつつくそうなので、鳥が入る出口を防ぐために、投網を上からかぶせて、一番下の地面から入らないように、対策をしました。
庭のバナナは、段々と大きくなってきています。
冬バナナは、夏バナナに比べると大きくは成長しません。
どこに行こうか考えて、勝連半島の海中道路をドライブすることにしました。
海中道路の入り口の浜辺では、マリンスポーツを楽しんでいる若者のグループが、新しいスポーツであるカイトサーフィンと格闘しています。
なかなか思うようには風をキャッチできず、風に乗ったと思えば、サーフィンの方が上手くいかず、同じ事の繰り返しをしています。
お昼は、どこで、何を?と考えて、片山正喜さんは、昔この地域で水中工事をしているときに、よく利用した事がある観光ホテル平安の食堂に行く事にしました。
周りがお正月休みなので、沢山のお客さんで満席でした。
昼食の後は、この辺りを散歩してみます。
沖縄には、各地に慰霊の碑があります。
平安座遺族会の慰霊の詞には、日露戦争、日支事変、太平洋戦争に渡る、いくつかの戦争で亡くなった戦死者及び、非戦闘員の338柱を合祀していました。
ぶらぶら歩いていると、一本のブーゲンビリアから、見事に枝を張った先に花が咲いている喫茶店がありました。
さすが沖縄で、こんなに枝振りの素晴らしいブーゲンビリアが育つとは、素晴らしいことです。
喫茶店のテラスで、コーヒーを頂きます。
向こうに見えるのは浜比嘉島です。以前にも、浜比嘉島に行って、氷を頂きました。
定年退職後、一人で島の土地を開墾して、2500坪の観光園を開いています。
昔、船の浮きに使っていた、ガラスボールがアクセサリーに使われています。
片山正喜さんの予想では、今はこんなガラスボールは作れないので、一万円くらいの値打ちがするそうです。
このお店の名前は、Cafeいっぷく屋です。
ここからは、浜比嘉島にかかる、大橋がよく見えます。
西に日が沈む頃、ここから見る夕日は、素晴らしい夕日だそうです。
片山正喜さんと、お腹の足しにならないコーヒーを飲みながら、先ほどの平安ホテルの食事より、カフェいっぷく屋の、一品料理の方が良かったと悔やんでいます。
三年前にこのカフェいっぷくをオープンしたそうで、インターネットで知ったお客さんが、絶え間なく来ているようで、なかなかの繁盛振りでした。
2016年1月