沖縄 恩納村 前兼久の年始回り 戸主が神社集まって年始挨拶
前兼久の年始回り 山城利雄さん、松田薫さん、登川さんのお宅訪問 第82回沖縄訪問(12)
【沖縄県恩納村前兼久の年末・お正月の過ごし方 その12】
今日の恩納村前兼久のお天気は、曇天です。
ひょっとすると、雨が降るかもしれません。
今日も、元旦と同じように、
前兼久地域の鎮守の神様のお参りに行きます。
鎮守の神社に集まる人たちは、
一家の戸主の方のようです。一家を代表して、
その家の一年間の無病息災を
ご先祖様やよろずの神様にお祈りします。
前兼久のグランドで、
海の神様に、今年一年の海の安全と、
豊作を祈願します。
お正月に、このグランドで海の神様や、
久高島のご先祖様にお参りをしたお陰で、
無事に前兼久で過ごすことができました。
区長さんが、一同を代表して、
鎮守の神様にお願いを伝えます。
区長さんがお願いをしている間、
一家の代表として集まっている皆さんは、
しゃがんで頭を下げて、
一緒になって祈念しています。
この後、丘に登って、
遠く久高島から来た先祖の霊に、
祈りを捧げ、そして、久高島の方向に向かって、
今年一年の家内安全を祈願します。
ここに来ている人達は、
一家の戸主であるために、
皆さん家の代表であり、
責任者でもあるので、どちらかと言えば、
年長の方が多く見受けられます。
前兼久の公民館の向かいにある、
鎮守の神様に皆さん集まって、
お祈りをすると、その後は、
お節が振舞われます。
神戸に帰る日時が早かったため、
正月三が日を前兼久で過ごしていませんでした。
今年は、正月三が日を
前兼久で過ごすことになっています。
私とそっくりの人が、前兼久に住んでいます。
そっくりさんは、
前兼久から那覇の方へ仕事のために移っています。
しかし、お正月には、
お母さんのいる実家に帰ってきています。
前兼久の皆さんは、
私とそっくりさんを一緒に並べて、
「似てる、似てる」と、喜んでいます。
私が一人で前兼久を歩いているときは、
間違って挨拶されることがあります。
そこで、今日は、
「どれだけよく似ているか、
そっくりさんのお母さんに見てもらおう」
ということになりました。
さて、お母さんはどう感じるでしょうか?
「松葉博雄のそっくりさんの家に来ませんか?
お母さんに会ってください。」
というお誘いがあったので、行きます。
そっくりさんのお家は、登川さんです。
登川さんのお母さんも、
松葉博雄が息子さんによく似ていることに驚きました。
登川さんのお家に上がると、
ご先祖様の御霊にお正月の挨拶をして、
そっくりさんのお母さんと、
しばらくよもや話をしました。
松葉博雄は、登川さんにすっかり気に入られ、
そっくりさんの息子さんが、
普段は那覇にいて、前兼久にいないので、
「前兼久に遊びに来たときには、
気軽に寄ってちょうだい」と言われました。
次の年始回りのお宅は、
前兼久の老人会の会長である、
山城利雄さんのお家です。
山城利雄さんから、「うちに遊びに来ませんか」と、
先ほどの鎮守の広場で声を掛けられました。
山城利雄さんとは、
昨年、恩納村町会議員選挙の応援のときにご一緒しました。
山城利雄さんのお家に上がって、
2階に通されました。
お嬢さんが、極最近、結婚の結納をお受けになったので、
それを見せて頂きました。
とてもおめでたいことです。
奥様からお正月のお節料理のご馳走を頂きました。
あるときにはあるもので、
お正月はご馳走がたくさん続きます。
ビールを頂き、世間話をしているうちに、
しばらくして、金城正則さんも来られました。
今い頂いているお料理は、
沖縄のバラ寿司を頂いています。
しばらくご馳走を頂いた後、
朝日会に向かいます。
次の年始回りは、松田薫さんのお宅です。
松田薫さんのお家では、
今年から、お母さんが
これまで長年続けてきたお刺身の店を、
自宅の横に新たに改装して、
新装開店することになったので、
今、家族中でお店作りをしています。
一緒にいるのは、仲程學さんです。
松葉博雄が前兼久に来ていることを知って、
松田薫さんのお母さんが、
松葉さんも呼んであげて」と、
言ってくださり、それで、
松葉博雄と奥さんの2人が
松田薫さんのお家に年始回りに行くことになりました。
松田薫さんのお母さんから、
恩納村の昔の話を聞きました。
松田薫さんのお祖父さんは、
昔、軍隊で大佐までいった偉い人だそうです。
お父さんは、前兼久の区長を努めた経歴だそうです。
お父さんが亡くなった後は、
女性のお母さんが子ども達を育てたということです。
昔の沖縄の話をいっぱい聞きました。
前兼久の村は、
ムーンビーチホテルが開発のきっかけになりました。
それまでは、静かな漁村だったそうです。
沖縄が日本に復帰する前の
琉球政府の時代のことです。
松葉博雄は、つい、興味が沸いて、
松田薫さんのお母さんに、
お母さんとお父さんの出会いのきっかけやら、
お若いときのロマンスなどを尋ねました。
人にはみんな、
これまで胸に秘めていたロマンスがあります。
それをどのように聞かせてもらえるかは、
その場の雰囲気が大切です。
今日は、おめでたいお正月で、
普段と違った賑わいだ雰囲気だったので、
松葉博雄は、しっかりと松田薫さんの
お母さんの昔話を聞いてしまいました。
松田薫さんも知らなかったそうです。
家族の皆さんは、力を合わせて作った、
新しいお店である「松田鮮魚店」が、
間もなくオープンします。
是非、ご利用ください。
2007年1月2日(火)