世界文化遺産斎場御嶽を参拝しました。
沖縄の島の始まりは、久高島で、日本列島の始まりは淡路島と言われています。 第148回沖縄訪問(7)
垣花樋川の素晴らしい名水を見た後、近くの喫茶店に行ってみました。名前はカフェ風樹です。高台にあり、下の方には、沖縄の海が広がり、浜辺も見える、素晴らしいロケーションです。
ところが期待したこの喫茶店は、今日はあいにくお休みでした。木造作りで、眼下に広がる海の景色を見ながら、お茶が飲みたかったです。
沖縄は、台風の為や、季節風を避けるための工夫をしています。代表的なのは石垣やら、フクの木を使った防風木です。
車を停めて、休みだと分かっていても、カフェ風樹の周辺を探索していました。
建物だけでなく、庭にもテラスを作り、眼下に広がる海が見えるように、カフェの席を作っています。
本館からテラスの席に、カフェを運ぶ廊下も木造作りです。
次の目的地は、斎場御嶽(せーふぁうたき)です。場所は、南城市知念字久手堅です。先に入場券を買って、500m先の入り口に向かいます。
11月の8日には、晴れていればとても美しい月が昇るように、観月会のポスターがありました。
斎場御嶽では、入場券を渡すと、小さな部屋に案内され、まず斎場御嶽でのマナーをビデオで学びます。
斎場御嶽は、神を祀る神聖な場所なので、一般の観光地とは位置づけが違います。世界文化遺産に登録されている斎場御嶽には、今も礼拝の儀式が続いているのです。
ちょうど、番組の収録の撮影中でした。テレビ撮影をされていたのは、多分地元の有名人だと思います。
斎場御嶽のガイドさんが説明役で、モデルさんは案内を聞く役割です。
この方は、誰でしょう?松葉博雄は知らなくても、地元沖縄では、知っている人は沢山いると思います。
撮影を最後まで見ていたら時間がかかるので、先を急ぎます。この時期、秋なのに若葉が輝いていました。
あちらこちらに斎場御嶽の説明の為の掲示板があります。
琉球全土の祝女(ノロ)の頂点に立つのが、聞得大君(きこえおおきみ)です。聞得大君は、国王の姉妹など、主に王族の女性が任命されています。
そういえば、内地でも、伊勢神宮の最高の地位を斎王といい、天皇の代わりとして、皇族から選ばれています。
斎場御嶽をぐるっと廻っていると、この周辺は昔の琉球王朝の名残が残っているようです。
南城市の知念のすぐ向かいには、久高島があります。久高島信仰と言って、琉球開びゃくの祖アマミキヨが天から降りて、最初に作った島が久高島と言われています。
これも、内地では最初に作った島を淡路島と言っているのと、似ている感じです。
久高島に行ったとき、久高島には、島を祀る信仰が強いことを感じました。久高島から、自然物を持ち出してはいけません。
久高島が、神の島だと信じられていたことを思い出します。
日本の鍾乳石と、三角形の空間の突き当たる部分は、それぞれがノロの拝所となっています。
この岩と岩の間の隙間を通り抜けて奥に進むと、そこからは海上はるか5km先に久高島が見えました。
以前に、沖縄の浜比嘉島に行ったとき、こんな神秘的な、古代的な岩組みがありました。
自然の営みが、今のように科学的に解明されていなかった時代には、いろいろな現象は、神の成した声として、信仰の対象になったようです。
先日の皆既月食を例に考えると、皆既月食が起きる原因が分からなければ、神の思し召しと考えるのも、自然だと思います。
世界文化遺産の斎場御嶽を見た後、前兼久に帰りました。
前兼久の夜はゆっくりと更けていきます。
2014年11月4日(火)