沖縄県恩納村山田沖のダイビングツアー 船長さんは海人の崎浜政秀さんです。 第79回沖縄訪問(3)
沖縄県恩納村山田沖のダイビングツアーの船長さんは、海人の崎浜政秀さんです。
【沖縄県恩納村前兼久村では、恩納村議会議員選挙の公示中でした。 その3】
今日は、朝9時に恩納漁港から、山田沖へ、
冨着信常さんの船でダイビング客が出るということなので、
松葉博雄も一緒に連れて行ってくださいとお願いしています。
空は、晴れて、波は静かで、絶好のマリンレジャーのお天気です。
心はウキウキ、どんな魚がいるのか、珊瑚はきれいか、
気持ちはうずうずしています。
ダイビング用の船は、
マリンクラブ「バスロ」 がチャーターした船です。
9時ぎりぎりに駆けつけていったときには、
崎浜政秀さんと冨着信常さんが、日陰で話をしています。
話によると、今日の船を出すこ とは、
冨着信常さんが急用ができたので、
崎浜政秀さんにお願いして、
崎浜政秀さんが船長さんを勤めることになりました。
エメラルド5号に乗って、
ルネッサンス山田の沖の珊瑚礁に向かいます。
お客さんは、数名ですが、これをインストラクター2人が支えます。
インストラクターも、ダイバーも、女性が多いことに気がつきます。
珊瑚礁の海に魅了されると、本土に帰るのも嫌なほど、
珊瑚礁の海が好きになってきます。
恩納漁港から、そう遠くない山田の沖に着くと、
そこにはいかりや係留用のロープが用意されているポイントがあります。
そこに、あちこちからダイビング客を乗せた船が集まって、
みんながダイビングを始めます。
初心者が多く、インストラクターが側について、
いろいろなもぐり方の基本的な指導をしています。
松葉博雄は、ダイビングではなくて、シュノーケリングで、
波の上から、ボンベを背負ったダイバーの様子をずっと観察しています。
ダイバーが、海に入り、船にはダイバーがいなくなると、
船長さんは、みんなが帰ってくるまで周りをじっと見ています。
今日の、崎浜政秀さんが、ひとりで、じっと、船の上から、
ダイバーの様子を見ていたり、
付近の様子を見ている姿を、
船の外から、松葉博雄は写真に納めました。
崎浜政秀さんの姿は、沖縄の海人(うみんちゅ)です。
船に乗り、漁をして、魚を追い、魚の習性を知り、
沖縄の海を知り、天候を読んで、海との駆け引きをします。
なかなか、撮れない写真を撮りました。
なぜ撮れないかと言うと、海の上から写したからです。
山田沖の珊瑚礁は、円錐形の台地で、上の部分は平たいです。
狭い台地ですが、そこからすぐに深い、
その先が見えないほどの、
海の深さをマリンブルー色で表しています。
ほとんどの珊瑚礁は、もう枯れてしまっています。
わずか残った珊瑚礁も、
ダイバーとインストラクターが大きな足ひれフィンで蹴ると、
もろくも壊れてしまいます。
枝珊瑚は、細く、弱く、足ひれに当たれば、折れて、壊れてしまいます。
これでは、生き残った、
あるいは育とうとしている珊瑚もひとたまりありません。
珊瑚がいなければ魚が育たないので、
魚の姿もあまり見当たりません。
1時間ぐらいで、ダイバーの空気タンクは空になります。
残留空気が終わりそうになったころ、
ダイバーは、またエメラルド5号に集まって、
船に上がり、いったん恩納漁港に帰ってきました。
考えてみると、珊瑚礁があれば、
そこにはダイバーが集まり、ダイバーが集まれば、
船もチャーターでき、経済は少し活性化します。
これは、良い循環です。
ところが、実際のところ、
わずかな珊瑚礁を求めてダイバーが集まるほど、
珊瑚の生態状況が悪くなるという
悪い循環が起きているのではないかと考えられます。
経済が大事か、自然環境が大事か考えさせれることですが、
どこでもこの問題で困っています。
2006年9月8日(金)