伊平屋島の久葉山は、ビロウ樹が山全体を覆う、珍しい景観です。山頂には、クマヤ灯台があります。伊平屋島訪問記(11)
伊平屋島(いへやじま)の久葉山は、ビロウ樹が山全体を覆う、珍しい景観です。 第138回沖縄訪問(14)
伊平屋島の久葉山は、ビロウ樹が山全体を覆う、珍しい景観です。
ビロウ樹の葉は、風に吹かれると、誰かが囁くような、風の話し声が聞こえてきます。
クマヤ洞窟を出ます。暗いクマヤ洞窟から、太陽の輝く洞窟の外に出ると、世の中が明るくなりました。
洞窟の中はとても涼しかったです。
これから灯台の方向、久葉山へ向かいます。
久葉山全体は、ビロウ樹の木に覆われています。九州地区や奄美大島などの西南諸島に、街路樹として植えられているビロウ樹はよく見ていますが、天然自然に山中がビロウ樹に覆い尽くされている景観は、ここが初めてです。
久葉山を登り詰めていくと、その先端に、白亜の灯台がみえました。あれがクマヤ灯台です。綺麗な灯台です。この辺りの雰囲気では、なんだか夜になるとヤシガニが出そうです。もちろんハブも出そうです。
伊平屋島の灯台は無人のようで、灯台の門扉には鍵がかかっていました。
観光案内所によれば、ここからは与論島も見えるそうですが、柵の上に上がって海上を見ても、与論島の島影は見つかりませんでした。遠くが見えるのは、やはりお天気次第です。
この久葉山は、山全体をビロウ樹の木が埋め尽くしています。
天然自然にこれだけのビロウ樹が育っているとは驚きです。
ビロウ樹は九州宮崎の観光によく出ている木です。すごいなあビロウ樹。
山全体がビロウ樹で埋め尽くされています。耳を澄まして風の音を聞いてみると、ビロウ樹の葉の擦れ合う乾いた音が聞こえて来ます。
なんだか、遠い昔から誰かが囁いてるようにも聞こえます。
久葉山から下りて、今度は北側の浜辺の方に向かいます。坂を下りて海岸線に向かいます。
先ほどの洞窟とは反対の方向です。ヤヘ岩の方向に向かっています。
海岸の細い道を通って行ける所まで行ってみます。
どこかで水蒸気が蒸発しているのか、頭上には雲が流れるように移動しています。
直射日光の暑い日差しを和らげてくれています。
浜辺の行き止まりまで車は着きました。この先は車では進めません。
車から降りて、10mくらいの砂山に登ります。砂山には夏草が茂っています。
ハマヒルガオの蔓は重なり合って、浜辺の砂を隠すように砂地を覆って、緑の絨毯を作っています。
その絨毯のあちらこちらに小さな花が咲いています。
砂山を登り詰めて山頂に立ってみると、視界は変わります。遠くまで見えてきました。
海を見てみると、潮はすっかり引いて、これから潮水が反転して、浜に押し寄せて来そうです。
片山正喜さんと、どの辺りで潜るか、高い所から珊瑚礁の切れを探し、潮の流れを読んで、だいたいの場所が決まりました。
伊平屋島は村長さんの政策が良いのか、島の乱開発は慎まれています。
砂山から降りてもう一度海岸線を走ります。今帰仁から押し寄せてくる兵隊を防いだと言われているヤヘ岩です。
今帰仁の兵は、どうしてあのヤヘ岩に拘ったのでしょうか?ヤヘ岩が攻めにくかったら、避けたらいいのにと思います。この話は本当かどうかは分かりません。
この辺り、牧場があるので行ってみます。使い勝手の悪い山の奥に、牛を放牧して、黒毛和牛を育てる牧場を作っているようです。
海岸線から、山に登る道にルートが変わりました。
2012年7月14日(土)