前兼久漁港を冨着信常さんの船はゆっくり出て行きます。目指すは、真栄田岬のスクの群れです。
前兼久漁港を船はゆっくり出て行きます。乗船者は冨着信常さん、山城興善さん、松田光正さん、冨着勝弘さんと、松葉博雄です。目指すは、真栄田岬のスクの群れです。 第137回沖縄訪問(9)
スクの大漁を願って、朝日会の期待を担って、前兼久漁港を船はゆっくり出て行きます。目指すは、真栄田岬のスクの群れです。
山城興善さんに、真栄田岬の崖の下にスクがいることを連絡しているので、前兼久漁港にスクを捕りに行く人達が集まって来る17時頃に、朝日会に帰ってきました。
朝日会には、沢山の人が集まっています。明日のハーリーを前に、前夜祭の様になっています。
ハーリーの為に用意されている食材も、食べられるものは今からテーブルに並びます。
一旦ホテルに戻り、体制を整えて、もう一度朝日会に戻ってきます。
ホテルから朝日会に歩いて行く途中、塀の外から見えたのが、グラジオラスの花です。何本ものグラジオラスの花は、空に向かって、南国風の美しい花を咲かせています。
明日はハーリーなので前夜祭です。皆さん準備が進んでいます。前兼久漁港の倉庫には、何艘ものハーリー船が保存されています。
古い先輩ほど、ハーリーの重要性について話してくれます。昔は、ハーリーに全精力をかけていたという懐古談を聞きました。競争のレベルも大変で、絶対に負けたくないという一心で、苦しい練習を耐え抜いたそうです。
競争の距離も、今よりももっと距離が長く、波の立つ沖の方にまで、ハーリー船を漕いでいったそうです。その代わり、勝つと大変なお祝いが待ってました。
前兼久ハーリーです。金城正則さんは区長として、この前兼久ハーリーを成功させるマネジメントで大変です。
台風で遅れていたテント張りを進めています。本部席のテントや、売店、バザーなどのテントもフェンスに沿って張られていきます。
船と、網と、海人が揃ったので、先ほど見つけたスクを、これから船に乗って、真栄田岬に捕りに行きます。
船は、冨着信常さんの船です。この船に、山城興善さん、松田光正さん、冨着勝弘さんと、松葉博雄の5人が乗って、スクを捕りに真栄田岬に行きます。
前兼久漁港を出るとき、明日のハーリー祭で、アトラクションをする人達が練習をしてます。垂直に飛び上がる、アトラクションです。
垂直に海水を真下に吹き下ろす力で、バランスをとりながら、4~5mの高さに人が上がります。多分、見てるほど簡単な技ではない様で、立つだけでも大変なはずです。
前兼久漁港の港内を出るまでは、船はゆっくり進みます。少しずつスピードを上げ、珊瑚礁を砕いて作った水路に沿って、船は進みます。船が進むと、白い航跡が残ります。
風が頬を切って帽子を飛ばそうとします。帽子が飛ばないように、タイトに締め直し、目指すは真栄田岬のスクの群れに向かって、船は猛スピードで進んでいきます。
2012年6月22日(金)