空気が違います。精霊を感じる空気です。
空気が違います。首里金城町の大アカギの周辺は空気が違います。第134回沖縄訪問(7)
空気が違います。首里金城町の樹齢340年の大アカギの周辺は空気が違います。
城下町の坂道は歴史を感じます。車も入ってこない、人が中心の道です。かつて沖縄の首都であった首里のこの坂道は、中国から船で渡ってきた人や、薩摩藩の役人達がこの道を登って首里城に向かった道です。
もし、空襲がなければ、この石畳の道も、周囲の家屋敷に続く歴史的景観になったことと思います。
現在住んでいる人たちも素敵な家を建てています。石垣に囲まれた道は、空気が違います。
メイン道路から、少し脇道に入って行きます。切り立った崖をコンクリートで補強した、刑務所の壁のような高さです。
鉄筋コンクリートの住宅の玄関に、琉球王朝の身分の高いサムレーの玄関かとまがうばかりの屋根付きの玄関がありました。
家の周りをブロックで囲む家もあれば、生け垣で囲むお家もあります。
生け垣には花が咲いていて、この花は、カヅラの花のようです。
細い道に道なりに沿って歩いて行くと、空気が違う、異様な霊気の漂うところがありました。
沖縄には方々に御嶽があります。今進んでいる小道の奥に、御嶽を見つけました。やはりここは、精霊の宿る特別な地域のようです。空気が違います。
アカギの木です。樹齢340年だそうで、ここから霊気が出ているのです。
根っこの所に祠のようになった空洞があり、向こうまで見えています。
祠には神様を祀っていました。
昔の人も霊気を感じ、これはだだ事ではないと時の王府に願い出て、神様を祀ったのだそうです。
さらに、この大きなアカギの木には言い伝えがあるようです。この祠に、旧6月15日に神様がやってきて、願い事を1つ聞き入れてくれるのだそうです。
少し離れてみても、とても神秘的で強い霊気の漂うスピリチュアルスポットです。
アカギの大きさは、その横に立っている片山正喜さんと比較してみると分かります。
片山正喜さんがリーと並んで写真を撮って欲しいと言うので、写真を撮りました。木の大きさが分かるでしょうか?
太平洋戦争で那覇が空爆や艦砲射撃を受ける前には、首里城の周りにはアカギの木の森が方々にあったそうです。市街地を焼き尽くした爆撃の中で、よく生き残ったものだとアカギの木の生命の強さを感じました。
2011年12月29日(木)