沖縄古民家 浜比嘉(はまひが)島 築120年の吉本家の石造り技術 第88回沖縄訪問記(10)
浜比嘉島の有形文化財 古民家築120年の吉本家 その10】
沖縄古民家 行ってみました:浜比嘉(はまひが)島には、
120年も続く、うるま市の有形文化財に指定されてい
る「吉本家」があります。ここに行ってみました。
明治の末期に「イヌマキ(チャギー)」という木を使って、
「貫木屋形式」という建て方で建てられた、木造瓦
葺平屋の一戸建住宅です。
また、屋根は沖縄の伝統的な赤瓦建築様式を保っていて、
建築家の注目の的になっているそうです。
文化財になっていても、個人の住宅であり、
そこで吉本家の生活が続いています。
120年も前に建てられた昔のお家ですが、
今回の台風4号でも、傷ついていません。
吉本家のご主人にお話を聞くことが出来ました。
文化財なので、勝手に修すことも出来ず、
教育委員会の許可を得て、修理をしなければ、
勝手なことが出来ない状況だそうです。
家の前には、風除けの屏風のような、石があります。
これは、珊瑚を平らに加工しています。
遠く、糸満市の方から運んできたということです。
トラックもない時代に、珊瑚の大きな岩を運ぶのは、
船を使い、ゆっくり運んだようです。
吉本さんに聞きました。
「どうして、こんなに立派な家が建てられたのか?」
ずばり、資金調達についてです。
吉本さんのお話では、
昔は、貿易と砂糖の精糖でお金が溜まったそうです。
その名残に、さとうきびを搾る機械の輪っかに使った、
まるで石の貨幣のような輪っかが、お庭に残っています。
文化財の吉本家を見せていただいて、
吉本さんのお話を聞いて、浜比嘉を去ります。
しばらく国道58号線を走って、また、前兼久に戻ります。
7時をちょっと周ったころに、前兼久の空に、
虹が出ました。虹は、ダブルレインボーです。
何かいいことがあるでしょうか?
崎浜政秀さんの船が、珍しく朝日会の前に停まっています。「
エメラルド号」です。立派な船です。
冨着勝弘さんが、アイゴを持ってきてくれきました。
これを捌いて、刺身にします。
アイゴを捌くのは、金城正則さんで、慣れた手つきで、
すぐにアイゴの刺身が出来上がりました。
獲ったばかりのアイゴの刺身は、とても美味しいです。ビールによく合います。
この後、金城正則さんのお家にお邪魔します。
一緒に行ったのは、仲程學さんです。
今夜は、神戸に帰る前の最後の夜ということで、
名残惜しくお酒を頂きました。
金城千賀子さんのお料理を頂いて、お腹一杯になりました。
ビールも梅酒も頂きました。仲程學さんの話も聞きました。
そして、11時頃、お開きです。
クレアちゃんは、松葉博雄が明日帰ることが分かっているので、
名残惜しがっています。
今回の第88回沖縄訪問は、台風4号の影響をまともに受けて、
予定の立たない滞在になりましたが、台風が沖縄で
大暴れするのも、沖縄地方では、昔からのことです。
台風に対する防御や、身の守り方を改めて沖縄で学びました。
石垣を積んだり、家の周りに防風林を作ったり、
屋根を低くして、風を逃がす家の作り方などは、
台風との闘いから生まれた生活文化です。
今夜もすっかり酔っ払って、ホテルに戻ります。
2007年7月16日(月)
はじめまして。
シゲおばーが元気だった頃、吉本家の皆様にとても可愛がって頂きました。
現在は、実家である大阪在住ですが、以前は浜比嘉島にあるホテルで勤務しておりました。
その事もあり、吉本家の方々には大変お世話になり、現在も交流させて頂いてます。
既にご存じかも知れませんが、先月にシゲおばーがお亡くなりになり、告別式から初七日まで参列してきました。
亡くなったおばーの事を懐かしみ、吉本家を検索していたところ『松葉博雄の社長研究室』を拝見し、コメントさせていただきました。
吉本家もおばーも元気で存在していたという証に、このような写真と記事を残して頂き、
とてもうれしく思います。
コメント頂きましてありがとうございます。
浜比嘉島のホテルには、松葉博雄も何度か訪れました。
とっても景色の良い場所で、ホテルの下から南浮原島へ渡った事があります。
重要文化財の吉本邸が焼失した事は、本当に残念です。
あの後から、何度も浜比嘉島に行っています。
今月第142回沖縄訪問でも、浜比嘉島に行きました。
また、ブログを閲覧して下さい。
ご意見もお寄せ下さい。お待ちしております。