神戸 動物病院:リバティ神戸動物病院での診察結果は、膵炎でした。診療明細書には、採血、血液検査、エックス線、静脈点滴、血管確保、皮下経留置針注射などの痛々しい表現が並んでいます。
りんりんの緊急入院が決まり、りんりんをリバティー神戸動物病院に預けて帰ることになります。同意書にサインをして、入院させていただきます。
もし、りんりんの容態に急変があっても、同意書では、仕方がないことになっています。
りんりんの、急な容態変化の原因が、分かりました。家族の留守中に、りんりんは、ハワイ土産のマカデミアンナッツの強い、誘惑的な匂いを嗅ぎつけ、マカデミアンナッツの缶を見つけました。なんという美味しそうな匂いなのか、感動と誘惑にかられたりんりんは、この缶かんから染み出てくる、マカデミアンナッツを食べたくなりました。
缶の中には、およそ半分ぐらいのマカデミアンナッツが残っていました。りんりんは、棚からマカデミアンナッツの缶を持ち出し、咥えて落ち着いた場所に移動し、しっかりと閉められた蓋を、時間を掛けてこじ開けています。
りんりんの体重は6.5キロですから、65キロの人から比較すると、10分の1です。65キロの大人の人が、マカデミアンナッツを、缶の半分食べたとすれば、気分が悪いほどお腹が張ります。りんりんにとっては、10倍の効果があるので、マカデミアンナッツの半分を食べたことは、5缶を全部、自分で食べ切ったことになります。
これは、時間が経つと、お腹の中で発酵を始め、少しずつお腹が膨らんできて、人間だったら、満腹感よりも、食べ過ぎ感のため、気分が悪くなる状態です。
それにしても、よくマカデミアンナッツの大きな粒を缶の半分も一気に食べたものです。猫を飼育している人は、言います。「猫の餌は、区分けして置いておくと、ちゃんと時間経過を考えて食べるよ。」だそうです。
ところが、狼を祖先とするワンちゃんは、「今」が大事なのです。食べ切れるまで食べて、急いでお腹の中に入れないと、心配のようです。このため、りんりんは、後先も考えず、マカデミアンナッツをお腹一杯食べてしまい、立てない状態になってしまいました。立てない状態は、足を折ったのかと誤解してしまいました。レントゲンで見ても、骨は大丈夫でした。
便秘の状態は、りんりんの胃から腸にかけて、マカデミアンナッツがぎゅうぎゅう詰めに入っていたようです。しかも少しずつ発酵して、膨らんできて、りんりんの気分が朦朧とし、立てない状況だったようです。これは、点滴をしていなければ、膵炎の心配もあります。マカデミアンナッツは、喉に詰まると、呼吸困難になったかもしれません。
まぁ、食べすぎで済んだのであれば、一晩点滴で、治れば、「りんりんらしい笑い話」と言うことになります。
さて、皆さんにお尋ねしました、今夜のりんりんの緊急入院の治療費についてです。リバティ神戸動物病院の受付で頂いた診療明細書には、いろいろな処置が加わり、合計27.510円となりました。一人住まいの、若い人が、寂しさを癒やすためにペットを飼っている話は、よく聞きます。
しかし、ペットを飼うことが、緊急事態も起きることがあり、さらに、高額な診療請求の支払いもあります。ここまで、深く考えると、ペットは、安易に飼うことは、責任が重大なことを改めて認識させられます。りんりんの、引き取りは、1泊した後、様子を見て、明日の夕方から夜になります。それまで、りんりんは、知らないお家で、不安な時間を過ごすことになると思います。次は、りんりんの引取りの様子をお知らせします。
2007年1月30日(火)